「連邦警察のメディア襲撃で豪の評価低下」

アイタ・バットローズABC会長の発言

連邦警察(AFP)が、政府機密文書の漏洩報道問題でニューズ・コープ社のジャーナリスト宅やABC本部を家宅捜索したことについて、 アイタ・バットローズABC会長は、「堅固な報道の自由があるというオーストラリアの信頼が根底から揺すぶられた」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 バットローズ会長は以前にも、「AFPがメディアを襲撃しているのは、メディアがオーストラリアの薄暗い片隅に光を当てようとしたからだ」と語り、政府が自分達に都合の悪い情報を「機密」扱いする傾向を批判している。

 また、「政府が国家安全保障やテロ対策という言葉を振り回し、メディアはそれに眼をくらまされた。国営のABC放送がAFPの襲撃を受けたことについてオーストラリア国民は心の底から衝撃を受けているし、オーストラリアに対する国際的な評価を台無しにした」と語っている。

 9月10日夜、バットローズ会長が、New South Wales Council for Civil Libertiesにおいて講演した内容が報道されたもので、会長は、「これまでオーストラリアには報道の自由があると考えてきたが、その考えが根底から揺り動かされている。オーストラリア社会でもメディアを含む民主体制に対する信頼が揺らいでおり、誤報や虚報はもうデジタル・ワールドの片隅の存在ではなく、私達が毎日の生活をわたっていく際のツールにさえなっている」と述べている。

 アニカ・スメットハーストの所属するニューズ・コープ社は保守系メディアでABCとは政治的立場が異なるが、その2つがAFPの襲撃にさらされたことで国内メディアが一斉に団結してAFPの行為を批判している。そのため、ピーター・ダットン内務相がAFPに対して報道の自由を尊重するよう指示したが、AFPは、漏洩機密文書を元にして記事を書けば逮捕起訴する、と再度言明している。

 バットローズ会長は、これまでも政府が徐々に秘密化してきたことに警告を鳴らしている。
■ソース
ABC chair Ita Buttrose says AFP raids on media organisations damaged Australia’s reputation

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