「学校でTシャツ、サンダル厳禁」

NSW州教育省が教職員に通達

 連邦保守連合政府は、「規則づくめのお役所仕事を排し、簡略化する」と宣言しているが、たいがいの規則は後になると不要に見えても作られた時には理由がある場合も多く、また政治家や役人が存在理由を示すためにやたらと規則を作る場合もある。一旦廃止してもまたぞろ作られていくもので、「保守連合こそ規則作りに熱心ではないか」という意見さえある。

 NSW州政府は運輸省が州営鉄道職員に対して服装やヒゲ、装飾品などの細かい規則を発布したが、3月23日には教育省が公立学校の教職員に新しい服装規則を発布した。新服装規則によると、学校でのゴム・サンダル、Tシャツは禁止、その他、執務中に身につけてはならないもののリストも添えられており、アルコールやタバコのブランドが入った衣料も禁止、体の線をことさら強調するような着衣も禁止されている。

 エイドリアン・ピッコリ教育相は、「教職員のプロとしての品格を引き上げるため。7万人教師のほとんどがこの規則を支持してくれることと思う。大多数の教師の服装はプロらしい品格があるが、ごく少数そうでない者がいる。この規則はそのごく少数に対して厳しいメッセージを送るものだ。また、学校長に対しても、ふさわしくない格好で仕事をする教職員に対して毅然とした態度で臨めるように助けることを目的としている」と語っている。

 連邦保守連合の「規則づくめの役所仕事を排する」政策に対して、NSW州教育相ははからずも「規則づくめになっていく」現場を示したものといえる。ごく少数の「プロらしくない教職員」を取り締まるために大多数の教職員にとって何の意味もない服装規則が発布され、一旦発布されるとそれに従うことが至上命令になる。

 小学校校長会のジェフ・スコット会長は新服装規則を支持し、「この規則はがんじがらめにしようとするものではなく、教職員に高い服装基準が求められていることを示すためのものだ」と語っている。しかし、野党労働党のライアン・パーク教育スポークスマンは、「教師はすでにプロらしい服装で教えている。こんなことが教育にとって重要な問題なのか? 学校予算制度の議論から目をそらせるために持ち出したのではないか」と批判している。(NP)

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