ベアード新NSW州首相、閣僚更迭

党内最右派への機嫌取りとの評価

 バリー・オファレル前NSW州首相辞任に伴い、マイク・ベアード議員が州首相に就任、グラディス・ベレジクリアン運輸相が副首相に就任した。4月22日には一部の閣僚の入れ替えがあり、ベアード新州首相が副首相に党内最右翼派閥から副首相を出さなかったために最右翼派閥から不興を買っており、それをなだめるための人事との評価も出ている。

 目立つのはグレッグ・スミス法務長官とロビン・パーカー環境相の降格で、グレッグ・スミス氏は元検事長で右派閥だったが、飲酒暴力の「強制厳罰」を要求する最右翼派閥に対して法律家の立場から反対するなどしていた。パーカー大臣も環境問題で最右翼派閥の不興を買っていた。

 ベアード州首相はブルース・ベアード元NSW州閣僚の息子で、政見は中道の父親に対してトニー・アボット連邦首相に近い右派と評されている。オファレル前州首相は改革を唱えていたが、現実には国立公園や州有林内での害獣駆除にアマチュア・ハンターの立ち入りを許すことや鉱山開発などの申請から認可までを簡略化するなど圧力団体、ロビーイストに弱い政権のイメージが強かった。ベアード新州首相は「NSW州大転換」を唱えており、キャンベル・ニューマンQLD州首相に似た政策を進める可能性もある。

 新閣僚としては自由党のロブ・ストークス、ジェイ・ロウェル、ドミニク・ペロテー各議員が予定されている。ベアード州首相はこれまでの財相の任務を譲るが、ベレジクリアン副首相はこれまでの運輸相の座を維持し、エイドリアン・ピッコリ教育相も留任する。

 新内閣は23日に就任式を州総督官邸で行う。(NP)

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