タンブル、ボルトを「クレージーな男」

お騒がせ屋保守系コメンテータに喝

 ルパート・マードック系メディアのコラムニスト、アンドリュー・ボルト氏がアボリジニ著名人から訴えられ、敗訴したのは、その内容が事実関係を調べもせず、余りにもずさんなものである上に、書かれている人々に対する悪意に満ちていたと判事が判断したからで、ボルト氏が敗訴後に、「言論の自由にとって暗い日」と発言したことに対して同情した言論人はあまりいない。

 6月2日、連邦政府のマルコム・タンブル通信相が、ボルト氏の最近のコラムに対して、「クレージーで混乱しており、痴呆と紙一重」と口をきわめて罵っている。

 ボルト氏は自分のコラムで、「前自由党党首(タンブル氏)は、党首の座に戻りたくて、『首相(トニー・アボット氏)の天敵』であるクライブ・パーマー下院議員やABCサポーターらと親しくすることで自分の信任を示威している。タンブル氏がパーマー氏と夕食を共にしたのは、自由党議員に対して、『首相をタンブルに交代させれば、パーマーも協力する』という信号だ。これが自由党最左翼のタンブルだ。アボットを嫌う有権者を魅了し、タンブルを党首に戻させようと企んでいるのだが、それでも有権者は自由党に投票しないだろうが」と書いたと報道されている。

 タンブル氏は、「6月1日にボルト氏が自分の番組でアボット氏に質問したのを読んだ。彼のコラムも見た。私がパーマーと夕食を共にしたことと、通信相の私が超党派でABCの友議員団を発足したことをつなぎ合わせて、私が首相の座を狙っていると結論するというのはまったく頭がおかしい。ボルト氏は、彼が政府の敵と見なすメディアなら相手構わず攻撃して楽しいらしい。当然、最大の敵はABC放送ということになるのだろう。彼のコラムほどクレージーな内容をABCで見ることはないと思う。ボルト氏には一言言ってやらないといけない。大声で政府の味方だと言いふらしているが、あんな男が味方なら、敵などなくても十分だ」と口をきわめてボルト氏を罵っている。

 ボルト氏は、「彼のいうメディア内の政府の味方を叩くのと同じ熱心さでメディア内の政府の敵を叩かないとは残念至極。いかにもタンブルのパターン」と反論しているが、タンブル氏にとっては、夏の蚊のようにうるさい軽量級コメンテータが途方もないタンブル陰謀論を書いたのを機会にペシッと叩いたということのようにも見える。(NP)

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