アラン・ジョーンズ、相手を間違える

一枚上手のタンブルを恫喝、逆襲される

 保守派ラジオ・パーソナリティのアラン・ジョーンズ氏は相手が恐れ入っている間だけ大物というタイプの人間で、高い聴取率を背景に連邦、州の保守連合、労働党政治家を自分の番組に呼びつけて褒めそやしたり、恫喝を加えたりしていた。また、呼びつけに応じない政治家を罵倒してきた。しかし、ジョーンズ氏の威光を何とも思わない政治家の前ではジョーンズ氏はしょせん裸の王様でしかなかった。

 6月5日、マルコム・タンブル氏を自分の番組に招いたジョーンズ氏は、タンブル氏を、「アボット政権を爆破するような爆弾をあちこちに投げ回って喜んでいる」と非難した。タンブル氏は、「それはあんたの言うことだ。アンドリュー・ボルトの言うことだ。労働党のやることだ。アボット保守連合は長年のうちではもっとも統一の取れた政権だ。残念なことにあんたやボルトは労働党がやるようなことを代わりにやってアボット政権を危うくしている」と反論した。気色ばったジョーンズ氏は、「あんたは私やボルトが爆弾を投げ回っているというのか?」と訊いた。これに対して、タンブル氏は、「そうだよ、アラン。あんたがやっているんだ」と答えている。ジョーンズ氏がタンブル氏に、「いやに繊細な神経しているじゃないか」と言うと、タンブル氏が、「あんたの欠点はね、アラン、あんたは他人に厳しいことを言うのは平気だが他人から厳しく言われると耐えられないということだ」と返している。

 その前には、ジョーンズ氏がタンブル氏に向かって、アボット首相とホッキー財相の財政修復政策に対して忠誠の誓いを言うように要求したが、タンブル氏は、「アラン、あんたから命令される筋合いはない。私は閣僚だ。予算案を一つ残らずすべて心の底から支持している。それとも、あんたは予算案をすべてここで読み上げろと言うのか?」と返している。

 軽量級保守派コメンテータのアンドリュー・ボルト氏が、「タンブル氏は、首相の座を狙っている。クライブ・パーマー氏と食事を共にしたのはその陰謀の一環だ」と書いたことに対して、タンブル氏は、「ボルト氏の発言はクレージーで混乱しており、痴呆と紙一重」と叩いている。議会でビル・ショーテン労働党党首に、「タンブル氏とボルト氏のどちらを支持するか?」と質問されたアボット首相は、「誰よりも自分の閣僚を支持する」と答えている。(NP)

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