連邦政権幹部にボディガードつける

予算案に抗議の直接行動強まる

6月20日、トニー・アボット連邦政権は、幹部閣僚4人にシークレットサービス・タイプの護衛をつけることと1人には脅迫に対して護衛をつけていることを明らかにした。

 フェアファクス・メディアが報道したもので、労働党政権期には、キャンベラでジュリア・ギラード首相(当時)がアボット野党保守連合リーダーと会食中にアボット発言に抗議するグループがレストランの外に集まり、ガラス壁を叩くなどしたため、警護の警官がギラード首相を保護誘導中にギラード首相の靴が脱げたことがニュースになったことがある。今回は、大臣や議員が大学訪問中に抗議の学生グループが押しかけ、もみ合いになる事件が何度か起きている。しかし、いずれの場合も大臣や議員個人に直接危害を加える行為は報道されていない。

 アボット政権の予算案発表以後、連邦警察(AFP)から身辺警護職員(CPP)が派遣され、ジョー・ホッキー財相、ビショップ外相、クリストファー・パイン教育相、スチュアート・ロバート副大臣の警護にあたるという前代未聞の事態になっている。また、スコット・モリソン移民相にもCPPがつけられているが、これはモリソン氏の難民政策に対して激しい抗議が起きているためで、予算案とは無関係。これまで、首相、イスラエルとアメリカ大使にはCPPが宛てられていた。

 ただし、CPPは抗議事件の結果ではなく、予算案が発表された直後から、外相がシドニー大学を訪れた5月16日にすでにCPPが警護しており、ABC放送のQ&Aにホッキー財相が出演した5月19日にもCPPが同伴している。また、セント・ジョンズ学寮でパイン教育相らが出席した行事に学寮前に抗議学生が集まった5月22日にもCPPが警護しており、連邦政府は予算案が抗議行動の高まりを招く可能性に気づいていたことを示している。

 前労働党政権期にはクリス・ボウエン前移民相が脅迫があった時にだけ警護をつけていた。(NP)

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