州議会、シドニー市議会選挙制度法案

アラン・ジョーンズ、シドニー市長に挑戦

 NSW州議会のロバート・バーサク射撃遊漁党議員が提出した「シドニー市議会選挙で企業に2票を与え、投票を義務づける」法案は、当議員が、「(ラジオ・ショック・ジョックの)アラン・ジョーンズ氏がマイク・ベアード州政権を説き伏せた」ことを明らかにしており、クロバー・ムーア・シドニー市長は、「民主主義の原則を脅かすもの。この州を動かしているのは誰か?」と成り行きに危機感を募らせている。

 シドニー市議選は、トニー・アボット連邦首相の妹など保守派も立候補しているが市民は比較的進歩派が多く、また、自転車専用車線、市内に美術を持ち込み、ゲイ・マルディグラ支援、若者受けするイベントを打ち出すなどムーア市長らの進歩的なシドニー市改革方針が受け入れられている。

 しかし、保守系政党射撃遊漁党の法案はシドニー市議会選挙で企業の投票を義務づけるもので、州政府もこれを支持しており、前回の市議選のような保守派の敗退から巻き返す意図がはっきりしている。

 8月14日、NSW州議会上院に法案を上程したボーサク議員は、「2GBの聴取者電話参加番組ホストのアラン・ジョーンズ氏に感謝する。彼の尽力がなければ政府がこの法案を支持するとは期待できなかった」と発言した。また、ルパート・マードック系デーリー・テレグラフ紙にも感謝するありさま。ボーサク議員自身2009年にアフリカのジンバブエで象狩りを楽しみ、射殺した象の前で銃を構えた写真を公表するなど、オーストラリア社会の粗暴な過去の遺物的人物。

 これに対して、ムーア市長は、「アラン・ジョーンズとデーリー・テレグラフの尽力がなければ政府を説き伏せることはできなかったという発言は、右翼のメディアとショック・ジョックの利害で動かされていることを裏付けるもの。NSW州政治を動かしているのは誰か? 州政府と射撃党はNSW州民の投票権を企業の投票権で薄め、民主主義を操ろうとするもの」と批判している。

 ジョーンズ氏はムーア市長を仇敵のように狙っており、農村部を地盤にする射撃党はムーア市長が州議会議員だった時期に銃砲規制強化や国立公園内での狩猟禁止などを唱えており、今回もボーサク議員の報復と見られている。(NP)

http://www.smh.com.au/nsw/alan-jones-convinced-government-on-voting-policy-shooters-mp-20140814-10412z.html

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