「中国政府は国民を射殺するゴロツキ」

パーマー党、ワンネーション党の再来か

 8月18日夜のABCテレビ討論番組「Q&A」に出演したクライブ・パーマー連邦下院議員は、「中国政府は自国民を射殺するゴロツキ」と発言した他、オーストラリア国内の鉱業や農業に投資する中国系企業についても非難する発言を繰り返した。

 パーマー氏は自分の鉱山事業でもパートナーの中国企業と訴訟沙汰になっており、これまでも中国批判を行っていた。しかし、8月19日には駐豪中国大使館スポークスパーソンが、「パーマー発言はまったく無知と偏見に満ちた馬鹿げた発言。健全な中豪関係は両国の利益であり、常に両国国民に支持されている」と語った。

 与党保守連合議員はジュリー・ビショップ外相が、「中国大使館には、連邦議会はパーマー議員のような意見を持つ者は他にいないと伝えるつもりだ。中国企業との法的紛争の私怨を国営テレビ放送で晴らすというのは不適切な行為」と語っており、このところ放言失言の続くジョー・ホッキー財相も、パーマー発言には非を鳴らしている。また、バーナビー・ジョイス農業相、アンドリュー・ロブ貿易相らも同じようにパーマー批判の一斉射撃に加わった。

 しかし、先日、トニー・アボット連邦首相はスコットランド独立国民投票について意見を求められ、「スコットランド独立をどうこういう立場にないが」と前置きした上で、いかにもイギリス君主制びいきらしく、「独立派は自由の味方とは思わない。独立派は民主主義の味方とは思わない」と発言し、スコットランド独立派リーダーから、「アボット豪首相は失言放言でよく知られた人物だが、スコットランド独立を国民投票を通して達成しようとすることがなぜ自由や民主主義に反するのか?」と逆ねじを食らわされており、国際的につまらない発言をするのはいわばオーストラリア人の看板となっている。

 ジャッキ・ランビー・パーマー統一党(PUP)もパーマー発言に加勢するように、「中国共産党の侵略の脅威を無視する国家安全保障・国防政策を支持するなら自己欺瞞もいいところだ。労働党も保守連合も、私たちの子孫が侵略的で非民主的で全体主義的な外国勢力の奴隷になることを防ぐ国家軍事体制を築くことを怠ってきた」と発言している。しかし、同じPUPの中国系上院議員、ディオ・ウォング氏は、「パーマー発言なるものは文脈から切り離されて騒ぎ立てられている」とリーダーを擁護している。それでも、PUPをかつてのQLD州選出極右議員、ポーリン・ハンソン氏のワンネーション党の二の舞と見る意見が強まっている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-19/government-extending-olive-branch-to-china-after-palmer-tirade/5681118

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