保守連合選挙区に手厚い予算配分

偏った犯罪防止プログラム資金

 ほとんど何でもありのオーストラリア政治という姿になっているが、連邦予算5,000万ドルの「犯罪防止プログラム」の90%近くが現政権の保守連合議員選挙区にバラ撒かれており、「みさかいのない利益誘導」との批判が噴き出している。

 9月に発表されたばかりのプログラムは反社会的行為を抑制し、犯罪多発地区の浄化を目的とする基金だが、その運営管理をめぐって連邦会計検査院長が調査に乗り出している。同院長がこれまでに発表した数字によると、基金交付のあった34件のプログラムのうち自由党、国民党の選挙区が30件と大多数にのぼっている。とくに交付金の規模で最大7位までがすべて保守連合議員の選挙区になっている。

 W防犯カメラ33基に$550,000の交付金が与えられたA州スターリング市は「より安全な町並み」プログラム責任者のマイケル・キーナン司法大臣の選挙区になっている。また、最大のプログラムはQLD州タウンズビルにツーリンゴワの通り1本に沿ってLEDの街灯を設置するというもので130万ドルを交付されているが、この地区は2.2%という僅差で自由党議員が選出されたハーバート選挙区に属している。また、NSW州のワガワガでは、防犯カメラに$464,000の基金が送られたが、ここも国民党議員が昨年に労働党から奪い返したリベリナ選挙区である。またVIC州ではリリーデールの防犯カメラ18基に$110,000、ヒールズビルの防犯カメラ12基にも$110,000が割り当てられたがいずれも自由党議員の選挙区ケーシーに含まれている。

 この問題は労働党の司法担当スポークスマン、デビッド・フィーニー議員が懸念を提出したのに基づき、イアン・マクフィー会計検査院長が交付条件や審査手続きを調べている。また、3億1,400万ドルの地域社会開発交付金制度は、ジョン・ハワード政権時代の悪名高い「地域不正」プログラムそっくりだと決めつけている。フィーニー議員は、「これは安全な町並みなのか、安定選挙区なのか」と皮肉っている。(NP)

http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/anticrime-prevention-funds-mostly-allocated-to-coalition-electorates-20141004-10q9nh.html

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