国防省、内部告発漏洩「犯人」捜し

大臣、防衛産業代表者と料亭懇談

 保守連合連邦政権は、財政黒字回復を看板に中低所得者に耐乏生活を求める5月予算案を発表したが、自分たち政治家の大盤振る舞いは相変わらず続いており、怨嗟の的になってきている。これまで保守連合を応援してきたルパート・マードック系のデーリー・テレグラフ紙でさえ、「鼻につくジョー(ホッキー財相)」の見出しを一面に掲げるようになっている。1年半前には連邦労働党幹部をヒトラーやナチ高官になぞらえて揶揄した新聞である。

 デビッド・ジョンストン国防相は自分の管掌分野である国営海軍造船所ASCを、「カヌー造りも信用して頼めない」と発言し、トニー・アボット連邦首相の「信頼している」声明にもかかわらず、野党から「罷免」を要求され、ASCの地元や労組からも批判の声が出ている。さらにはジョー・ホッキー財相が、潜水艦建造の公開入札を拒否し、政府が単独で決定するとしたことで批判がますます強まる見込み。

 そのような状況を背景にマードック系メディアのニューズ・リミテッド系紙が、領収書を紙面に掲載、「ジョンストン大臣と大臣首席補佐官が、政府の契約を狙う防衛産業界代表者と飲食を共にして何千ドルも費消した」と報道した。報道によると、大臣、主席補佐官と納税者負担の高価なワインや料理で懇談したのはASCのブルース・カーター会長とWA州の造船企業オースタルのアンドリュー・ベラミー会長。

 ジョンストン大臣のスポークスマンは、「大臣の歓待はガイドラインの範囲内であり、労働党政権期の慣行とも合致している」は発表している。しかし、労働党のニック・チャンピオン議員は、「ジョンストン上院議員のおかげでアボット政権は恥のかき通しだ。これをどうするのか、トニー・アボットの行動が注目されている」と発言している。

 また、同スポークスマンは、「国防省が情報漏洩犯人の捜査を始めた」と発表しており、フェアファクス・メディアは、国防省職員2人が解雇されたと伝えているが、罷免された職員には情報漏洩との関係は浮かんでいない。

http://www.abc.net.au/news/2014-12-03/david-johnston-defence-probe-leaking-expense-receipts/5939280

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