アボット政権支持率低落止められず

首相の「大きく達成」にも有権者そっぽ

 12月8日付フェアファクス/イプソス世論調査でトニー・アボット保守連合支持率がさらに下がり続けており、二党択一の質問では労働党が保守連合を大きく引き離している。先日にはアボット首相が、「2016年の選挙までに内閣改造もありえる」と発言しており、かなり早いうちに実績の上がらない大臣を更迭する可能性もある。しかし、ABCテレビに出演したアボット首相が、「このままでは首相の入れ替えもあるのでは?」との質問に対して、「労働党の失敗で分かるように中途で首相を入れ替えることはうまくない」と発言、ある種、自分で首相失格を認める格好になった。

 世論調査では、ビル・ショーテン野党労働党党首の人気が上がっており、11の資質のうち、有能、党内支持、人の意見を受け入れる態度、信頼性、社会政策判断力など6つまでアボット氏より優れていると判断され、経済手腕の弱さや少数派に影響されやすいなどの欠点があると判断された。アボット氏は経済、外交、豪の将来に対するビジョンなどで優れていると判断されている。

 業績に満足とする回答者の率から不満足とする回答者の率を引いた「純満足率(%)」でアボット首相はわずか1か月でマイナス7からマイナス19へと急落している。比べてショーテン労働党党首はプラス3からプラス5へと微増している。12月4日から6日までの期間に1401人を対象に電話での聴き取りで行われており、許容誤差は2.6%。

 また、二党択一の質問では、2013年の選挙時のプレファレンス票配分を加味すると労働党支持率が52%、保守連合支持率が48%と、労働党の楽勝という結果になっている。この数字は選挙時を5.5%上回っている。

 また、首相適任者でも、1か月前には41%の同率だったのに比べ、現在はショーテン党首が47%、アボット首相が39%と大きく開いている。ただし、政党支持率では労働党が選挙時の33%に比べて最近は37%を維持している。比べて保守連合は選挙時の46%から現在は40%に留まっている。また、「アボット首相は保守連合の信任を受けている」という回答者はわずか4か月で64%から53%に下がっている。また「政策を実現できるか」も7月から10%ポイント下落して48%になっている。逆にショーテン労働党党首が党内の信任を受けているという回答者は71%にのぼっている。

 また、VIC州選挙で保守連合前政権が「一期政権」に終わり、SA州の補欠選挙では政権4期目の労働党の候補が快勝していることから、連邦レベルで保守連合が有権者の不興を買っていることが推測される。

http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/new-poll-voters-reject-tony-abbotts-year-of-achievement-20141207-121z2l.html

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