「クレドリン批判は性差別」と首相反撃

外相と首相補佐官、女性同士の対立

■出典
Peta Credlin critics are sexist, Tony Abbott claims during TV slap down
 トニー・アボット連邦首相が、「ピータ・クレドリン首相首席補佐官に対する批判は性差別」と発言した。アボット首相は、野党リーダー時代に、議場でジュリア・ギラード労働党連邦首相から、「女性差別主義者」と正面切って非難されたことがある。

 今年に入って与党保守連合連邦議員は、「メディアに出演する時は発言内容を予め首相事務室に届け出、許可を得ること」と命令された。許可を出すのはトニー・アボット連邦首相のピータ・クレドリン首席補佐官とされており、クレドリン補佐官は夫のブライアン・ロックネーン自由党全国幹事長と共にオーストラリア政界の陰の権力を握っている。以前から自由党議員の中にクレドリン氏の絶対的な権力に対する不満がくすぶっていることはしばしば報道されてきた。

 先日には、ジュリー・ビショップ外相がペルーのリマで開かれた気候変動予備会議出席のための旅行願いを首相事務室に提出したところ、クレドリン補佐官に拒否された。もともとオーストラリアほどの国が会議に代表を出さないことが異常と見られる。結局、アボット首相が、アンドリュー・ロブ貿易相をビショップ外相に付き添わせると指示したことで決着がついた。この指示に対してビショップ外相が憤激したと報道されているが、首席補佐官も外相も互いに敵対意識はない、協力関係を保っていると言明した。

 気候変動関係の国際会合に環境相を送らないことに批判が出ているが、与党保守連合内では、首席補佐官に首相以上の権力が集中し、細部まで統制しようとすることに対して不満が高まっており、アボット首相や保守連合政権の支持率がじり貧状態になっていることもクレドリン首席補佐官が原因とする声が一部閣僚からも挙がっている。

 12月12日には、アボット首相がABC放送に出演し、「クレドリンが男ならこれほどの批判を受けていないだろう。このメンバーは野党時代に非常に効果的だったメンバーだ。また、この1年少しの間、非常によくやってきた有能なメンバーだ。首席補佐官の名前がPetaではなくPeterだったらこれほどの批判を浴びていないだろう。クレドリンに対する批判には性差別意識がある」と発言した。(Ratei)

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