「予算は貿易価格下落の緩衝材」

MYEFO発表延期の前に財相発言

 12月15日の連邦政府の「期中経済財政見通し(MYEFO)」発表は、シドニー市内マーティン・プレイスで起きた人質事件のため、延期されたが、14日にはジョー・ホッキー財相が、「連邦政府予算案は輸出価格下落に対する緩衝材になっている」と形容していた。ABCニュース(電子版)が伝えた。

 ホッキー財相は、「失業率は、5月予算案時に予想したより高い水準になっている。また、経済成長率は2.5%前後に留まり、来年以降の2,3年には3%程度に拡大する見通しだ。財政は1年前より強くなっており、これを久々に大下落している輸出価格に対する緩衝材とすることを決定した。そうしなければ国民は失業し、国家は繁栄を逃すことだろう」と発表している。

 財相は、「5月には鉄鉱石価格はトン$92と推定されていたが、MYEFOではこれがトン$60に引き下げられている。これほどの大規模な貿易条件の低落は過去50年以上にわたって見なかったことだが、財政の強力さのおかげで我々はこれに耐えられる。それもひとえに我々が改革を進め、繁栄する国家に変えてきたからだ。もし、変革を行っていなければ我が国は弱体化していたはずだ。我が国は将来の困難にも耐えられる頑健な経済を確立した」と語っている。

 さらに、MYEFOでは、予算節約を拡大するよりも財政赤字拡大を選ぶと語った。また、野党には上院で予算案関連法案成立の妨害をしないでもらいたいと呼びかけている。これに対して労働党のクリス・ボウエン影の財相は、「ホッキー財相は財政コントロールもできなくなった。情けないいいわけだ。消費者信頼感が崩壊し、失業率は拡大している。雇用成長もマイナスになっている。いずれもホッキー財相の5月予算案以来のできごとだ」と批判している。

 ABC放送によると、マシアス・コーマン予算相は、連邦政府の175機関を整理統合廃止し、向こう4年間で5億ドルの節約をすると発表している。廃止される機関の一つとしてベトナム復員軍人教育センター勧告パネルや復員軍人医療勧告グループなどもあり、関係者は、「愚行だ。政府に入れ知恵したのは現実を知らない者だ。政府は長期的に財政を節約する事業の財政をカットしようとしている」と述べている。(Ratei)

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