気候変動局、直接行動計画を批判

排出削減基金の効率と有効性に疑問

 フェアフェクス系メディアの報道によると、連邦政府の気候変動局は、保守連合政権の気候変動政策「直接行動計画」の柱になっている「排出削減基金(ERF)」の効率と有効性に疑問を呈し、「この計画は長期的には排出量削減目標を達することはできない」とほぼ完全に否定し去っている。

 報道によると、政府に気候変動政策に関する独立した勧告を行うことを任務とする同局は、「ERFは、公害企業が排出量を削減することに巨額の金を支払うだけという危険がつきまとっている。排出量削減は金を支払わなくともどっちみち実現することになる。しかも、ERFだけでは2020年までに約束の5%削減を実現することは考えられない」と述べている。

 報道によると、同局は、発電のエネルギー源の一部を既成の化石燃料から風力や太陽電池など再生可能エネルギーに切り替える大規模な「再生可能エネルギー目標」の大幅見直しにも反対している。保守連合連邦政府は、ビジネスマンのディック・ウオーバートン氏ら気候変動懐疑派を選んで目標見直しパネルを設立し、報告書を提出させているが、気候変動懐疑派らしく目標率大幅見直しを唱えており、同局と見解が真っ二つに割れている。

 また、同局は、ERFの前身となる炭素ファーミング計画(CFI)の見直しを発表し、「ERFでは、政府は競売によって気候変動ガス排出量を買い取るという方法で25億5,000万ドルを支出することになっている」として、「CFI事務手続きが繁雑でそのためにコスト高になる。しかもERFのような計画は予定された基準数値に対して結果を評価するという方法のため、どうしても複雑になる。しかも、そのような形態の計画では、参加した企業にとって、計画がない場合に比べて削減量が増えた分に対して正当にクレジットが与えられる保証がなく、また、ERFの規模から見てもかなりの資金がムダに費やされる結果になる」と批判している。

 これに対してグレッグ・ハント環境相スポークスマンは、「報告書の内容をよく読んで発表する」と繰り返している。
■ソース
Direct Action: Climate Change Authority questions the efficiency and effectiveness of Emissions Reduction Fund

http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/direct-action-climate-change-authority-questions-the-efficiency-and-effectiveness-of-emissions-reduction-fund-20141222-12c7wt.html

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