クリーン・エネルギー投資ガタ減り

「政府の再生エネルギー目標見えず」

 (下記の記事はオーストラリア国内の報道の要約であり、日豪プレスの見解ではない)
 これまでの報道によると、保守連合政権は、再生可能エネルギー発電目標率(RET)をどうするのか明らかにしないまま推移しており、再生可能エネルギー産業には悲観的な空気が漂っている。すでに再生可能エネルギーや気候変動対策に力を入れている海外諸国に拠点を移した企業が報道されており、先行きの分からない分野には企業も手を出せない。

 ABC放送は、クリーン・エネルギー・アナリストが、「オーストラリアの再生可能エネルギー部門はすでに投資対象から外れた」と分析している。

 ブルーンバーグ新エネルギー・ファイナンスのまとめた報告書で、2014年はその前年比較で大規模エネルギー投資が88%減り、2億4,000万ドルになったことを明らかにしている。この数字は2002年以来で最低の数字とされている。アナリストは、「連邦政府がRETをはっきりさせず、先行きの不安が広がっている。この部門のオーストラリアの実績は国際的に見ればかなり悪い。2013年にはクリーン・エネルギー・プロジェクトへの投資は世界でも第11位だったが、2014年には第39位に転落した。ホンデュラスでも第33位、コスタ・リカが第27位、ミャンマーでさえ第24位だ」と述べている。

 同期にクリーン・エネルギー投資は35%減っており、屋根の太陽エネルギー設備への投資で辛うじて立ち直っている。カナダ、南ア、ブラジルなど資源の豊かな国でさえこの1年間にオーストラリアの20倍の規模のクリーン・エネルギー・プロジェクトに投資をしている。2014年11月、気候協議会が報告書を発表し、「オーストラリアの再生可能エネルギーに対する投資が70%転落し、この分野で前衛から後衛に変わった」とまとめている。

 野党労働党のマーク・バトラー影の環境相は、「再生可能エネルギーに対する投資の急減は、トニー・アボット首相の反再生可能エネルギー・イデオロギーが最大の要因だ。再生エネルギー開発投資には無限の可能性があり、オーストラリアはその可能性を最大限に利用できる立場にあった。オーストラリアにはナレッジ・ベースがあり、豊かな陽光、風力、波力エネルギーがある。アボット政権がなりふり構わずこの産業の成長を阻止する姿は信じられないほどだ」と語っている。

 一方、イアン・マクファーラン産業科学担当相のスポークスパーソンは、「再生エネルギー産業 の先行きが不明という状況は痛いほど分かっている。しかし、今の形のままでは機能しないことが根本的な原因だ」と反論している。
■ソース
Clean energy sector ‘uninvestable’ due to renewable energy target uncertainty, analyst says

http://www.abc.net.au/news/2015-01-12/ret-clean-energy-sector-uninvestable-analyst-says/6013090

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