アボット首相、正念場の危機的状況

独断専行と時代錯誤に味方から批判

 この記事は国内報道の要約であり、日豪プレスの方針、意見と解釈されるものではない。

 1月28日、メディア王のルパート・マードック氏が自分のソーシャル・メディアでトニー・アボット連邦首相に宛てて、「ピータ・クレドリン主席補佐官をクビにするか、補佐官が辞任するかしかない」と書いたことが報じられている。2013年の連邦選挙ではマードックのニューズ・コープ系メディアはアボット保守連合を応援し、ケビン・ラッド労働党に一斉攻撃をかけていたが、最近になって保守コメンテータのアボット保守連合批判が増えるなど風向きが変わってきている。

 風向きの変化は保守連合内部でも同じで、これまでも何度か与党議員や閣僚から不満が漏れてくることがあったが、いつも立ち消えになっていた。しかし、オーストラリア・デーにエリザベス豪女王のフィリップ王配にナイトの称号を与えると発表があった時には閣僚までが「寝耳に水。もし相談を受けていれば反対していただろう」とメディアに発言する始末。しかもソーシャル・メディアでの批判に対して、アボット首相は、「電子落書き」と突っぱねていた。

 1月26日の発表以来、国民、メディア、与党平議員から噴き出た批判に対して、1月28日にはアボット首相が、「今回のことで学んだ。他の者の意見をよく聞くようにする」と発言したことが報じられているが、29日には、「与党内にはすでにアボット・リーダーを更迭する動きが起きている」との観察も報じられている。

 アボット首相自身は、「フィリップ王配ナイト称号授与が論議を呼ぶ決定であることはよく分かっているが、称号授与は十分に正当だと思っている。クレドリン主席補佐官にも相談していない」と強調している。

 フェアファクス・メディアは、「6人以上の自由党議員が、党員、政治献金者、党支持者から、アボットを追い出せとの声が殺到していると語っている」と報じた。
■ソース
‘I’m determined to learn from this’: Tony Abbott responds to contentious decision to make Prince Philip a knight

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