イラクにさらに豪軍将兵300人増派

対ISIL軍事訓練を党議員会議で了承

 3月3日、連邦政府閣議は、イラク領内のイスラム国と戦うイラク政府軍の訓練などに現行の200人の豪軍将兵にさらに300人の増派を了承した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この豪軍将兵増派はニュージーランド政府が決めたニュージーランド軍将兵の派遣と合わせた共同イラク軍訓練活動となるもの。先週にはニュージーランドのジョン・キー首相が議会で「ニュージーランド将兵140人をイラクに派遣すると発表している。

 ABC放送は、「この増派計画は、トニー・アボット首相がオークランドを訪問する前にキー首相が直接アボット首相に電話し、オークランドでまとめたものと思われる」と報道している。与党議員会議の決定に対して、野党労働党は、「イラク政府の要請があること、豪軍将兵の活動はイラク国内に限ること、豪軍は地上戦に参加しないこと、イラク治安部隊が容認できない行動を取ったり、イラク政府が容認できない政策を採用した場合にはオーストラリアは支援を取り消すこと」の4項目を条件として増派を支持すると発表している。

 イラクでは、サダム・フセイン元大統領の生地ティクリート市からISIL勢力を追い出すため、政府軍がバグダッドの北のイスラム国に対して攻勢に出ている。この作戦は2014年6月にスンニ派イスラム原理主義過激派がその地域を占領し、バグダッドに向けて陣を進めて以来最大の作戦とされている。

 スチュアート・ロバート副国防相は、「オーストラリア、ニュージーランド両軍将兵の任務はティクリート市からさらに進めてモスル奪還の作戦を支援することだが、モスルは人口200万人、この規模の都市をめぐる作戦は簡単なものではない。少なくともイラク軍10旅団を必要とし、軍事訓練が不可欠だ」と語っている。

 マーク・ビンスキン豪国防軍司令官は、「イラク治安部隊は士気阻喪しきっており、組織はばらばらだ。これを建て直すには時間がかかる。これが現状だ」と語っている。また、デニス・リチャードソン国防省事務次官も、「ダイーシュ(ISIL、イスラム国)は未熟な外人戦士の寄せ集めではない。元イラク軍将校らが指揮する強力な軍隊だ。あなどることはできない」と語っている。
■ソース
Cabinet approves plan to send another 300 Australian troops to Iraq to train forces fighting Islamic State

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