「土地税廃止党」の幽霊候補者

2.3%獲得したが存在がつかめず

 NSW州議会選挙で州南部海岸地域選挙区から立候補した土地税廃止党候補者を見た者がおらず、写真も生存の証拠となる物がまったくないという怪事件が起きている。

 ABC放送〔電子版)が伝えた。

 この候補者はクライド・ロバート・アーチャードとされており、ベガ選挙区で2.3%の票を獲得している。しかし、同党でも誰もアーチャード氏の存在を把握していないことが明らかになった。選挙管理委員会の文書ではビンセンチアに住んでいることになっているが、連絡がつかず、しかもフェアファクス・メディアは、同名の人物で唯一実在が確認された男性は1945年にボルネオで戦争捕虜として死亡していたと報道している。

 また、ピーター・ジョーンズ党首も、「党候補者は約半数と会っただけだ。ベガ選挙区候補者に会ったかどうか記憶にない。もし、アーチャード氏が亡くなっていたのなら非常に悲しいことだ」と発言している。再選されたアンドリュー・コンスタンス自由党下院議員は、「全候補者の顔写真を選挙管理委員会のウエブサイトに貼り出し、携帯電話番号も掲載し、選挙民がいつでも連絡して質問できるようにすべきだ」と語っている。落選したリアン・アトキンソン労働党ベガ選挙区候補は、プレファレンス票でアーチャード氏を自由党やキリスト教民主党の上、第3位に置いたが、「選挙区内に住んでいないのならがっかりだ。誰も見たことがなく、選挙区に住んでおらず、選挙区のことをまったく知らないでどうして選挙区を代弁できるのか」と語っている。

 土地税廃止党の選挙運動を手伝ったという女性は、「州選挙管理委員会で働く仕事口と思って応募したら投票日に土地税廃止党のために働かされた。郵便で送られてきた物を開けてみたら聞いたこともない土地税廃止党候補の選挙チラシだった。しかも、投票日2日前だった。ただ、引き受けると言ってあったので今更やめるとも言えないし、投票日にまったく知らない候補のためにチラシを配るはめになった」と語っている。
■ソース
No Land Tax party unsure if Bega election candidate is still alive

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