「シドニーは住宅バブル」と財務次官

「控えめな値上がりはいい」と首相

 女性の衛生用品の消費税問題をめぐってジョー・ホッキー財相とトニー・アボット首相の間で発言に食い違いがあり、「テロリスト容疑者の国籍剥奪」案をめぐる閣議では、デーリー・テレグラフ紙に首相身辺からと疑われる事前の漏洩があり、閣議後には首相反対派と疑われる閣議内容が他のメディアにも漏洩されるなどトニー・アボット政権内部の不協和音がメディアで指摘されている。これまで、住宅バブル問題はないとしていたホッキー財相の足下で、「シドニーの住宅価格がバブル状態であることを疑い得ない」との財務省事務次官の発言があった。中銀(RBA)では以前から住宅バブルを警告し続けてきている。しかし、アボット首相は、「住宅価格の控えめな上昇ならいいのではないか」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 上院調査委員会で証言したジョン・フレーザー事務次官は、「最近、シドニーの住宅価格上昇率が再び高まっている。政策金利が記録的な低さになっており、住宅不動産に過剰投資する結果になっているのではないか。データで何と出ていようと、ざっと見回せば住宅バブルが膨らんでいることは確実だ。また、メルボルンの一部でも同じ状況だが、他の地域で問題がないとは予想できない」と語っている。

 質問時間に、「フレーザー事務次官の発言に同意するか?」と質問されたアボット首相は、住宅をもっと増やし、買いやすい価格になるよう努力しているが、シドニーに住宅を持つ者としては、住宅価格が上がり続けることを望んでいる。控えめな値上がりが望ましい」と答えた。

 また、上院調査委員会で証言したRBAのマルコム・エディ副総裁は、「バブルとまでは言わないが、住宅市場が過熱しており、危険な状態にあることは確かだ」と答えている。しかし、シドニーの住宅市場がバブル状態になっているという見方が広まっており、政府、RBAは巧妙な対応が求められているという専門家の指摘もある。
■ソース
Sydney housing ‘unequivocally’ in a bubble, says Treasury boss: PM Tony Abbott happy to see prices rising ‘modestly’

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