「風力発電は醜悪でうるさい」と首相

アラン・ジョーンズのラジオ番組で発言

 保守派ラジオ・パーソナリティ、アラン・ジョーンズ氏の番組に出演したトニー・アボット連邦首相は、ジョーンズ氏の風力発電批判に賛成し、「風力発電は醜悪でうるさい。政府の政策で風力発電業界の成長も抑えられる」と発言した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 さらに、「ジョン・ハワード保守連合政権がやり直せるなら、決してクリーン・エネルギー政策を導入しないだろう」と語り、「再生可能エネルギー発電目標率を切り下げたから風力発電業界の成長も抑えられる」と語った。

 また、ジョーンズ氏が、「風力発電所近辺の住民が健康を害していると主張しているのに、なぜ政府は風力発電所建設補助に同意したのか?」と質問すると、「風力発電所新設をもっと削減したかったが上院に阻まれた」と答えた。

 また、ジョーンズ氏は、「上院調査委員会で、風力発電が公衆衛生に悪影響を及ぼしていることを明らかにしている。政府は、周辺住民の声を聞いているのか? もし、健康に影響がないのなら連邦議事堂やマコーリー・ストリートに建てればいいではないか」と質問すると、アボット首相は、「風力発電所の立地は州政府の管轄だが、健康問題が起きているのは確かだ。風車の近くに行くと、視覚的に醜悪なだけでなく、騒音もすごい」と語っている。

 全豪風力発電連合のアンドリュー・ブレイ全国コーディネータは、「風力発電立地から入る収入が農村部の農地経営を経済的に助けているが、政府が再生可能エネルギー開発を妨害しているため農村部が不利益をこうむっている。また、政府はオーストラリアが再生可能エネルギー開発の地域的原動力になることも妨げている」とアボット政権を批判している。

 ジョーンズ氏の言及する上院調査委員会の「風力発電問題調査」の報告書は8月提出の予定であり、まだ発表されていない。また、デーリー・テレグラフ紙などが「風力タービン症候群」を報道しているが、下記に挙げるイギリスの保健機関「NHS」は症候群の証拠とされる研究が科学的手続きに欠けており、症候群の存在の根拠には薄弱で、「今後さらに研究する必要がある」としている。
■ソース
‘Awful and noisy’: Tony Abbott slams wind farms during interview with Alan Jones
National Health Service. 2010 January 28

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