「弱者泣かせの25億ドル財政黒字」

福祉団体機関がNSW州政府を批判

 NSW州政府はグラディス・ベレジクリアン財相が、「我が州の財政は25億ドルの黒字を達成した」と宣言した。これに対して福祉団体協議機関が、「州財政黒字は社会的弱者への救いの手を引っ込めることによって達成されたもの。来年度のこの黒字は、家庭内暴力に苦しんでいる人々や障害と闘っている人たちのために使うべきではないか」と批判している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ベレジクリアン大臣は、「州の健全な財政を誇り、社会弱者のために尽くした政府として記憶されるだろう」と語ったが、NSW州社会事業協議会のトレーシー・ハウCEOは、「もっとも困っている社会的弱者がすでに見過ごされている。家庭内暴力被害者救済がその一つだ。全国障害保険制度に移行するまで重要な役割を担っている「障害問題支援制度」の資金は2016年以降は確保されておらず、現在ほど福祉事業が窮地に立たされている状況はこれまでになかったことだ」と語っている。ただし、公共住宅建設計画を1000戸増やしたことや、困窮世帯への生活費補助増額を決めたことについては賞賛している。

 一方、ルーク・フォーリー労働党NSW州支部党首は、「政府の財政黒字は、シドニー首都圏の住宅価格高騰で住宅購入者の支払う印紙税が高騰していることが原因だ。住宅不動産バブルが破裂すれば深刻な財政赤字になるだろう」と語っている。
■ソース
NCOSS questions $2.5 billion NSW budget surplus as the vulnerable suffer

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