2015年は気象観測史上最高温年

地球温暖化とエル・ニーニョの挟み撃ち

 気象観測の国際機関、世界気象機関(WMO)は、「地球温暖化とエル・ニーニョの双方の影響で2015年は気象観測史上最も暖かい年になるだろう」と発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 WMOによると、産業革命以来現在までに大気温は摂氏1度上昇しており、これが2度になると気候変動も危険な水準になると予測されている。

 WMOのミシェル・ジャロージム局長は、「2015年の地球の気候はいくつかの理由で歴史に残るだろう。気候変動の原因である温室化ガス排出はコントロールすることができる。人類はその知識も持っているし、行動に向けて道具も揃っている。大気中の温室化ガス濃度は新しい水準に上っており、2015年の北半球の春には3か月間の地球全体の二酸化炭素濃度が初めて400ppmを超えた。私達には選択肢があるが、未来の世代には選択肢はない」と語っている。

 オーストラリアも今年はいくつかの気象条件で過去の記録を塗り替えている。豪気象庁(BoM)は、「2015年10月はオーストラリアの気象観測史上もっとも温暖な10月になった」と発表したばかりだった。また、エル・ニーニョもこの傾向を押し上げており、この数年はエル・ニーニョが居座っており、ラ・ニーニャに変わりかけたが再びエル・ニーニョに戻るという現象も起きていた。世界的に大都市は沿岸部にあり、大気温上昇が摂氏2度になればオーストラリアの州都も海の波に洗われるようになることが予測されている。

 UNSW気候変動研究センターのマシュー・イングランド教授は、「2015年は確実に記録破りの年だった。1997年から1998年にかけてのエル・ニーニョも記録的だったが今年はそれをさらに摂氏0.2度上回った。この2つのエル・ニーニョの年の違いは記録的な温室化ガス濃度だ。パリの会議に向けてさらに化石燃料排気ガスを削減しなければならない」と語っている。

 また、2015年の高大気温は2016年にも続き、2013年から連続していくとも予測されている。
■ソース
Global warming and El Nino set to make 2015 the hottest year on record, WMO says

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る