国立公園の野良猫駆除に探知犬導入

絶滅危惧種の小型ポッサム保護に

 オーストラリアのマウンテン・ピグミー・ポッサムは個体数が2,500頭程度と推定され、絶滅危惧種に登録されている。また、野生化して繁殖したイエネコが最大の天敵と考えられている。その野生イエネコの駆除に探知犬を使う試みが始められた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 マウンテン・ピグミー・ポッサムはオーストラリアのアルプス山岳地帯2か所にのみ棲息しており、このコロニーを守るため、環境遺産局と環境省はスパニエル種の探知犬を採用することを考えている。

 グレゴリー・アンドリューズ絶滅危惧種担当委員は、「このポッサムは成体でも45グラムにしかならず、イエネコと戦うことはできない。このポッサムの棲息地の高山帯でも雪解けが早まっており、冬眠から覚めてもまだ餌が十分になく、野生イエネコは、空腹で弱ったマウンテン・ピグミー・ポッサムが冬眠から現れたところを片っ端から捕食してしまう」と語っている。野生イエネコは全土に2,000万匹いると推定されている。

 2015年にグレッグ・ハント連邦環境相が、絶滅危惧種救援のために14万ドルの予算を割り当てた。この予算の一部がNSW州環境遺産局の「Saving our Species」プログラムに交付され、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル種の探知犬による野生イエネコ駆除の経費に充てられる。

 アンドリュー・マイナーズさんが、ネコ罠を仕掛ける他、飼い犬のドティーが野生ネコの活動した地区でネコを捜索する。一方、アンドリューズ委員は、「このプログラムですぐにポッサムの個体数が増えるとはいえなくても、少なくとも絶滅するおそれはなくなるだろう。市民には、移入種生物がオーストラリアの野生生物を脅かしていることについてもっと関心を持ってもらいたい」と語っている。
■ソース
Sniffer dogs helping fight to save endangered mountain pygmy possums from feral cats

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