グレート・バリア・リーフの白化想像以上

北部海域では被害が95%に及ぶ

 グレート・バリア・リーフ北部海域の航空調査で、珊瑚礁の95%で甚だしい白化が起きていることが判明した。これはこれまで予想されていた以上に悪い状況になっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 今回の調査は1998年以来3度目で、520の珊瑚礁のうち、まったく白化が見られなかったのは4礁のみだった。

 QLD州タウンズビル所在のジェームズ・クック大学で珊瑚礁研究の専門家、テリー・ヒューズ教授は、「状況は危機的だ。グレート・バリア・リーフはもう決定的に変化している。1000kmに及ぶ北部海域の珊瑚の白化はすさまじい。かつて、ケアンズからトーレス海峡まで色とりどりの珊瑚が帯状に連なっていたが今は幽霊のように白く晒されている。白化した珊瑚のうちどれだけが死滅するかはまだ早い時期で何とも言えないが、もっとも丈夫な珊瑚でさえ雪のように白くなっており、かなり極端なレベルになっている。半数の珊瑚が今後1か月で死滅することも考えられる」と述べている。

 珊瑚の環境が異常なレベルになると、珊瑚は褐虫藻という光合成藻類を吐き出す。この褐虫藻を吐き出した珊瑚は白っぽくさらしたようになる。水温が下がり、褐虫藻が珊瑚に戻ることができれば珊瑚も生き返るが、そうならない場合には珊瑚が死滅する。

 オーストラリア海洋科学研究所のニール・キャンティン博士は、「このグレート・バリア・リーフは過去400年にわたって成長をし続けてきた。1998年から2000年まで、この海域の珊瑚礁が白化した痕跡はまったく見られない」と述べている。

 わずか8日前にグレッグ・ハント連邦環境相がリーフを上空から視察し、リーフをモニターするために予算を追加すると発表している。
■ソース
Great Barrier Reef coral bleaching at 95 per cent in northern section, aerial survey reveals

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る