マウント・コジウスコの野生馬は今後20年で90%を駆除する

NSW州政府、動物愛護と自然保護の間の論争に方針決定

 大分水嶺のNSW州南部に広がるスノーイー・マウンテン、マウント・コジウスコ国立公園はオーストラリア大陸でも少ない高山帯特有の自然を残しているが、高山の傾向として一旦撹乱されると回復が難しい。この地域にはかつて放牧されていた侵入種の馬が野生化して増えており、蹄が傷つきやすい大地や植生を破壊することが懸念されていた。しかし、野生馬駆除案に対しては乗馬愛好者や動物愛護派の反対も起きていた。しかし、この度、NSW州政府は今後10年でこの地域の野生馬を現在の推定6,000頭から3,000頭に減らすこと、また、今後20年で600頭に減らす計画を明らかにした。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この計画は、「野生馬管理案」と名付けられており、マーク・スピークマンNSW州環境相は、「野生馬が公園の高山帯、亜高山帯の傷つきやすい環境を破壊している。駆除には、ワナ、寄せ集め、不妊化、地上からの射殺など人道的な手段のみを支持する。空からの射撃、ロープなどの捕獲は採用しない」と発表している。

 この計画には最終的に、環境がそれほど深刻化していない3箇所の地域に合計600頭程度を残す」としている。

 スピークマン大臣は、「野生馬管理は感情が入りやすく、複雑な問題だ。一般社会にも相対立する意見が出ている。しかし、多くの地域社会がコジウスコ国立公園の比類なき環境的価値を高く評価していることは明らかであり、国立公園野生局はこの国立公園としての価値を守備する方針だ」と発表している。

 制度案は、5月1日から7月8日まで公示され、意見書を受け付ける。
■ソース
NSW Government to cull 90pc of brumbies in Kosciusko National Park over next 20 years

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