ブリスベンの病院の外科医師団、子宮内胎児の手術に成功

アメリカの専門医も参加、母体を通して二分脊椎の縫合手術

 QLD州の病院でまだ母体の胎盤の中にいる胎児が二分脊椎と診断され、病院の外科医師団がアメリカの専門医師団も招いて、母体の腹部を切開し、胎児の背下部に露出していた二分脊椎の縫合手術に成功した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 7月23日、ブリスベンのメイター病院では、医師と看護師40人が24週間の胎児にリスクの高い微妙な施術を行った。

 二分脊髄は脊椎下部が露出する症状で、オーストラリアでは2,000人に1人くらいの発生率がある。これまで、胎内手術を受ける場合には海外に行くか、そうでなければ生まれてから手術を受けることになっていた。この母体を通して胎児の手術を行うという技術はアメリカのテネシー州ナッシュビルにあるバンダービルト大学の外科医が開発に成功したもの。

 全身麻酔の状態で母体の子宮を腹腔から切り離し、反転させて切開する。さらに液を注入して胎児が子宮の上部に浮き上がるようにして二分脊椎を切開した開口部に現れるようにする。そこで、脊椎をつなぎ、胎児の背中の傷口を縫合する、というもの。

 ジェイ・ウェロンズ医師は、「この手術は妊娠22週間から25週間程度の時期にしか行えず、リスクも高い。リスクの結果は死しかないが、いずれにしろ死の淵で行う手術だ。また、成功すれば子供が救われる」と語っている。

 手術で完全に治るものではないが、メイター病院の神経外科医、マーチン・ウッド医師は、「患者の生活の質ははるかに良くなる」と語っている。

 QLD州二分脊椎水頭患者の会のジョーン・アボット氏は、「この障害は深刻な生理的障害や知的障害の原因になっている。そのため、常に介護が必要になる」と語っている。

 また、メイター病院ではこの障害治療の中心地になることを望んでいる。
■ソース
Brisbane doctors perform successful surgery on in-utero baby diagnosed with spina bifida

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