「今年もまた高温記録の年に」世界気象機関が警告

これまでの数字ですでに高温記録の昨年を超える

 11月14日、世界気象機関(WMO)は、2016年世界気候暫定報告を発表、それによると、1月から9月までの全球気温は長期(1961年-90年)平均を摂氏0.88度上回っており、記録的だった昨年を0.11度上回っている。また、産業革命以前に比べて1.2度上回っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2016年はまだ終わっていないが、2015年の記録を下回るためにはこれから12月31日までの間、21世紀でもっとも低温の続く日にならなければならない。

 地球の気温は10年で摂氏0.10度から0.15度程度の上昇を続けており、2011年から2015年にかけての5年間は、1961年から90年までの平均を0.59度上回っている。

 また、2016年の気温を押し上げているのは、2015年から16年にかけての極端なエル・ニーニョであり、1998年にも年始めから強いエル・ニーニョ現象が続き、その年の前後よりも摂氏で0.1度から0.2度高かった。

 また、2016年には全地球的に温暖になったが、特に目立つのは北半球の高緯度地域だった。ロシアの極地地域の一部では年間平均を6度から7度上回っており、アラスカも過去の最高気温年を1度以上上回っていた。さらに、北半球は北回帰線以北で平均を1度以上上回っていた。また、北米とアジア地域は高気温記録になったが、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアは過去の記録に近かった。気温が例年を下回ったのは、アルゼンチン北部から中部にかけてとWA州南部だけだった。

 また、海洋水温も記録的な高温で、グレート・バリア・リーフを含めた熱帯性サンゴ礁が白化するなどの影響を受けている。また、温室化ガス濃度も依然上昇しており、2015年初めに400ppmだったが、ハワイのマウナ・ロアおよびオーストラリアのケープ・グリムでは2016年にはさらに記録的な濃度になっていた。

 唯一の朗報は、2016年の南極のオゾン・ホールは過去10年で最小クラスにまで縮まっている。また、縮小するかどうかはまだ分からないが、これ以上に拡大することはないと見られている。
■ソース
The world is set for its hottest year on record, again: World Meteorological Organisation report

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