国内最年長の現役科学者、大学側が歩み寄り

強制退職の決定を破棄し、研究室を近くに移転

 WA州のエディス・コーワン大学で無給で研究員を務めるデビッド・グッドール博士は現在102歳、現役の大学勤務科学者としては最年長で、大学側はグッドール博士を強制的に退職させる考えだったが、このほど、グッドール博士の研究室を博士の自宅に近いキャンパスに移すことで博士との合意が成立した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 グッドール博士は過去70年以上も生態学の研究を続けてきており、現在は名誉研究員の肩書きで無給で同大学に務めている。また、週最低4日は90分をかけて電車とバスを乗り継ぎ、ジューンダラップ・キャンパスに出勤している。

 しかし、2016年8月、大学側は、博士の健康と安全を気づかい、2017年より自宅で仕事を続けるよう勧告した。グッドール博士がそれを了承しなかったため、強制的に退職させることも検討されたが、結局、同大学のマウント・ローリー・キャンパスが博士の自宅にも近く、部屋も空いていることから、博士には同キャンパスに移るよう提示した。

 同大学のスティーブ・チャップマン副学長は、「この決定は双方の妥協によって達成された。マウント・ローリーは博士の自宅にも近く、通勤も便利だ。また、研究室近くに事務室があるため、常に博士の健康に注意することができる。博士には出勤する日には予め事務室に連絡しておくようお願いした。そうすれば博士が現れない場合にはすぐに調査することができる」と語っている。

 一方、博士は、「昔からの研究室を離れなければならないのは残念だが、大学側が自分の持ち場を見つけてくれたことには感謝している」と述べている。
WA university reverses decision to eject 102-year-old scientist from campus

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