致死性の猛毒クラゲ、イルカンジ、QLD沿岸を南下中

フレーザー・アイランドで少女ら4人刺され入院中

 致死性の猛毒を持ったクラゲ、イルカンジは世界最小のクラゲで、またもっとも世界でもっとも猛毒な生物といわれている。そのイルカンジがQLD州沿岸を南下中で、間もなく海水浴客も多いサンシャイン・コーストの海岸に到着すると予想されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 12月28日29日には、フレーザー・アイランドで女性3人、女子1人がイルカンジに刺され、病院に運ばれている。RACQライフフライト・レスキューは、「女性3人と12歳の少女1人はハービー・ベイ病院で全員容体は安定している」と発表している。

 しかし、ジェームズ・クック大学のジェイミー・セイモア准教授は、「イルカンジの南下はもっと深刻な問題。イルカンジについてもっと研究を深めなければならない。イルカンジが大陸東海岸一帯に広がっているおり、着実に南に向けてゆっくりと移動し続けている」と語っている。

 さらに、「イルカンジのシーズンが過去の1か月程度から現在の6か月近くまで伸びており、いずれはフレーザー・アイランド南端からサンシャイン・コーストまで棲息することになるかもしれない。この変化は海水温の上昇と関連している。海水温が1度から2度程度上昇したところ、イルカンジもそれに合わせて予想通りの広がりを見せた。今後、州南東部海岸がイルカンジに刺される事故の多発で遊泳禁止になる事態も考えられる」と語っている。

 また、「我が国では最近にイルカンジでの死亡事故が2件確認されているが、毎年イルカンジに刺されて何十人も入院している。私自身10回以上も刺されているが、その痛みは10点中の10点というところで、これが6時間から12時間程度続く。激しい嘔吐や吐き気、胃けいれんが起き、10%から15%の患者が心臓発作を起こす」と語っている。

 QLD州観光協会のダニエル・グシュウィンドCEOは、「慎重に状況を判断しなければならない。もっとイルカンジを研究する必要があるが、観光業界がその研究費を出す理由はない。研究助成は政府の役目だ」と語っている。
■ソース
Irukandji jellyfish on the move down Queensland’s coast, expert says; four people stung off Fraser Island

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