「地中海ダイエットでうつ病も軽減」

ディーキン大学研究者の研究で

 全粒穀物、豆、新鮮な野菜と果物、オリーブ油、ナッツをたっぷりと使う地中海ダイエットが身体の健康にいいということは以前から言われているが、精神の健康にもいいのではないかという研究結果をディーキン大学研究者が発表している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 研究チームは、何十人もの鬱病患者に、全粒穀物、豆、新鮮な野菜と果物、オリーブ油、ナッツを中心とする地中海ダイエットを与えた。12週間にわたり健康的な食事を続けた結果、研究参加患者の3分の1が気分や症状の改善を指摘した。

 研究論文は国際的な学術誌、BMC Medicineに掲載されている。

 ディーキン大学のFood and Mood Centre部長、フェリス・ジャッカ教授は、「地中海ダイエットは、循環器系の健康を増進し、糖尿病リスクを下げ、寿命を延ばす効果が知られている。それだけでなく、鬱病に関わる身体的な機能にも効果があることは突き止められている。免疫系、脳の可塑性、腸内細菌叢などは身体の健康だけでなく、精神の健康にも関わっている」と述べている。

 この研究では31人の被験者が地中海ダイエットを与えられ、菓子、精白穀物、揚げ物、含糖飲料の量を減らし、上記の植物系の他、適量の魚、鶏、乳製品、赤ワインが与えられ、パスタ、赤身肉、砂糖の少ない、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシアなどの食生活を真似た。また、他に25人の被験者には従来通りの食生活を続けたが、毎週1回研究者が訪問するなど、社会的サポートを与えた。

 その結果、社会的サポートに限ったグループでは症状軽減を訴えたのはわずか8%だった。

 被験者の一人は、「身も心もすっきりしてきた。うつ病が治るわけではないが、以前よりはるかにうまく対処できるようになった」と語っている。

 ジャッカ教授は、「うつ病患者に栄養士のサポートが得られることを願っている。うつ病の予防にも発症後の治療の視点からも良い食生活は大事だ。ただし、従来の治療も続けなければならない」と述べている。
■ソース
Mediterranean diet can help in fight against depression, Australian study finds

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