早期警報システムでスーパー・スーパーバグ突き止める

高度な耐性淋菌が全土の州・準州で発生

 抗菌薬耐性を持った病原菌の監視を受け持つ早期警戒システム、「National Alert System for Critical Antimicrobial Resistance (CARAlert)」は、2016年3月17日から2017年3月31日まで、全国73箇所の研究室で、最後の砦となっている抗生物質に高度な耐性を持つバクテリア1064種を同定した。

 シェリル・ジョーンズ教授は、「スーパーバグの蔓延を防ぐためには抗生物質はどうしても必要でない限り服用しないこと」としており、CARAlertを監督するAustralian Commission on Safety and Quality in Health Careの主任医療アドバイザー、ジョン・ターニッジ教授は、「この淋菌はスーパー・スーパーバグだ。研究室から外に逃すわけにはいかない」と語っている。

 この淋菌、Neisseria gonorrhoeaeは、2016年12月から3月までにもっとも報告の多かった細菌であり、またもっともしぶといスーパーバグでもある。このような耐性菌の増加と、全国的に淋疾発症例が増えていることからも、患者には有効な治療法が残っておらず、性病感染を早めていると語っている。

 この淋菌は2017年2月3月に検出されたスーパーバグのうちでも約3分の2を占めており、抗生物質のアジスロマイシンはほとんど効果を失っている。そのため、NSW、WA州では淋疾の報告が3倍にも膨れあがっている。

 ただし、スーパー・スーパーバグ検出はまだ少数だが、監視システムでStaphylococcus aureaus、Streptococcus pyogenes、Salmonella species、Enterobactriaceaeなど、8種類の細菌株を突き止めており、「それだけでも、このスーパーバグに感染した場合、治療不可能な感染として広がる可能性がある」としている。
■ソース
Early warning system exposes the rise of the gonorrhoea ‘super-superbug’

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