モーソン探検隊のハスキー犬の名前、南極地名に

豪南極地名委員会が島、岩、岩礁に26頭の名

 ハスキー犬はアラスカのイヌイットの人々が飼っていた品種で寒さに強く、団体行動に適した性格のため、南極探検で広く用いられた。オーストラリアでは、1911年から14年にかけてのダグラス・モーソンのオーストラレージアン南極探検(AAE)で26頭のハスキー犬が用いられた。

 8月2日、豪南極地名委員会は、26の島、岩、岩礁にモーソン探検隊の26頭のハスキー犬の名前をつけることを発表した。委員会は、「名前はモーソン探検隊の26頭だけだが、命名はオーストラリアの極地探検に貢献したすべてのハスキー犬を称えるもの」と発表している。

 元ハスキー犬訓練士のロッド・レディンガム氏は、1970年代から1994年まで南極探検隊員にハスキー犬の扱い方を講義してきた。氏は、「1898年に初めて採用され、1930年代から50年代にかけては大勢のハスキー犬が南極に送られた。1960年代も極地の輸送は軽飛行機と犬ぞりだったし、山岳部では特に有効だった」と語っている。

 また、「群のリーダーはほとんどの場合、メスが受け持った。メスはオスに比べると調教しやすく、物わかりが良く、互いに吠え合うようなこともしない。『ザ・レディーズ』という11頭のメスばかりのチームがあったほどで、あれは非常に優れたチームだった」と語っている。

 また、「基地では2日に一度あざらしの肉を与え、背中を叩いてやっていた。ペットにいいイヌも多かったが、ただし、あまり一部のイヌをかわいがりすぎると他のイヌがかわいがられているイヌを攻撃するから、気をつけなければならなかった」と語っている。

 1994年には南極の生態を保護するために外来の動物をすべて南極から排除する条約が発効し、ハスキー犬もすべて南極から引き揚げられた。

 ハスキーの名前を与えられた地形は、名称、経緯度、地形の特徴などがオーストラリア南極地名索引簿など関連文献に記載される。
■ソース
Australian huskies on Mawson expedition immortalised in Antarctic place names

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