VIC、浜でしばらく足を水につけていたら血だらけに

フトゲソコエビという微小生物の仕業と判明

 8月6日、メルボルン市南在住で10代のサム・カニザイ君は、ブライトンのデンディ・ストリート・ビーチで30分ほど足を水につけていて、岸に上がるとすねから足まで血だらけになっていた。あわてて家に戻り、家の中を血で汚すのをためらって電話で家族を呼び出し、そのまま浴室で手当てしたが無数の針で刺したような傷口から流れる血が止まらず、病院に駆け込んだ。医者も原因が分からないまま傷口の手当てをして、病室で休ませた。

 一方、父親のジャロッドさんは翌日に細切れの肉やエスキーを持って現場の浜に戻り、目の細かい網に肉を入れ、15分ほどしてから引き上げてみたところ、無数の細かいダニのようなものが見つかったのでエスキーに淹れて持ち帰った。父親とサム君の兄弟がその生き物を入れた水槽に赤肉を放り込むと一斉に集まってきたと語っている。

 VIC州立博物館の海洋生物学者、ジェネフォー・ウォーカー=スミス氏は、カニザイさんの持ち込んだサンプルを調べ、腐肉食性フトゲソコエビと同定した。ウォーカー=スミス氏は、「この生き物は、屍肉が出す化学物質に敏感で、その匂いにつられて群れで集まってくる。死んだ魚でもあっという間に食べ尽くしてしまう。しかし、生きた人間を食べようとしたというのは聞いたことがない。ピラニアのように生きた生物を襲って食べることはしない。サム君が魚の死骸の近くにいたとか、ひょっとして気づかずに魚の死骸を蹴飛ばしたために、勘違いしたこの生き物が群れでサム君の足に飛びついたのかも知れない。また、サム君の足に傷があって、そこからこの生き物を誘う化学物質が出ていたのかも知れない。しかも、長い時間水の中にじっと立っていたことも原因の一つかも知れない」と語っている。

 また、「その生き物は毒はなくて、皮膚に穴を開けるだけなので出血はする。血が止まらなかったというのはその生き物が皮膚に穴を開けた際に抗凝固物質を皮膚に入れるのかもしれない」と分析している。
■ソース
‘Sea bug’ creatures behind bloody attack on Melbourne teen’s legs identified as amphipods

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