オーストラリアの皮膚がん治療薬の治験で効果

併用療法で転移を促す遺伝子の発現を抑制

 Melanoma Institute Australia (MIA)が皮膚がん治療薬の臨床治験を行い、明らかに効果が見られたとしている。研究論文は、New England Journal of Medicineに掲載されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この研究では、現在進行性の皮膚がんに用いられている治療薬が、早期に皮膚がんの再発や転移を防ぐ効果があることを突き止めている。

 870人の患者をランダムに選別し、438人には併用療法を行い、432人には偽薬を投与した。その結果、併用療法グループの3年後の無再発生存率は58%、プラセボ・グループの3年後の無再発生存率は39%、併用療法グループの総生存率は86%、プラセボ・グループでは77%であった。

 オーストラリアでは5時間に1人の割合で進行性皮膚がんのために亡くなっている。しかし、MIAでは、将来、がん治療の方法が変わるかも知れないと発表している。

 MIAの治験は国際的に行われた研究の一部であり、皮膚がんの転移を促進するBRAF遺伝子の発現を阻害するため、標的薬剤併用療法を12か月続けた。

 COMBI-ADと名付けられた第一回の治験では、併用療法で第III期皮膚がんの再発を防ぎ、患者の総合的な生存率を改善することができた。

 ただし、この医薬は、局部的に効果を見せるだけで、一旦転移してしまえば効果は難しくなるとしている。
■ソース
Melanoma therapy trials for could prevent disease spreading, researchers say

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