シドニー大学のエジプトの棺に思いがけない内容

CTスキャンで女性司祭の遺骨の可能性も浮上

 19世紀中頃にエジプトの骨董屋から購入された2500年前と思われる棺は100年以上も空っぽだと思われていたが、棺を医療用CTスキャンにかけたところ、中にぎっしり詰まっており、女性のミイラも確認された。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 記録によると、この棺は1857年か58年頃にサー・チャールズ・ニコルソンがエジプトで購入しており、BC6世紀ごろのものと見られている。しかし、何十年もの間、シドニー大学のニコルソン博物館のワークショップ兼フィールド・トリップの教室にアクリルの展示ケースに入れられていた。

 棺の外側は黒っぽい木でできており、横たわった女性の顔が掘られている。また、エジプト象形文字で、棺の主は女神セクメトの神殿の高位の女性司祭Mer-Neith-it-esと書かれている。

 サー・ニコルソンは何百という数の歴史的品目をシドニー大学に遺贈しており、大学内のニコルソンの名を冠した博物館に所蔵されている。

 ところが、博物館の記録によると、その棺は空またはガラクタが詰まっているだけということになっており、博物館の展示物にもなっていなかった。

 2017年夏、博物館の考古学者が棺を開け、中のミイラは19世紀の盗掘者に盗まれ、ガラクタだけが残されているものと期待していたが、人骨、樹脂のかけら、包帯の他、ミイラの上に網のようにかけられていた装飾釉薬のビーズが何百という数で見つかった。

 博物館ではさらに棺をマコーリー大学病院のCTスキャンにかけて内容物を確認し、30代の人物の遺骨というところまで突き止めており、今後は棺の内容を慎重に調査し、遺骨が正しく女性司祭、Mer-Neith-it-esのものであることを確認する作業に入るとしている。
■ソース
Mummy in 2500-year-old coffin at Sydney Uni may be Egyptian priestess

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