パプア・ニューギニアでマラリアが蔓延の兆し

オーストラリア国内は新薬がTGAで審査中

 WHOの白書によると、マラリア原虫による感染症は世界で2億1,200万人が罹患、429,000人が死亡。その90%がサブサハラ・アフリカ地域、5歳未満の児童患者では3分の2が死亡している。世界中でマラリア患者が出るのは91か国。現在、マラリアに対する効果的なワクチンは見つかっていない。

 オーストラリアの北、150kmの海を挟んだパプア・ニューギニア(PNG)でマラリアが蔓延の兆しを見せている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 世界保健機関のデータによると、PNGでは2016年に推定140万人がマラリアを発病しており、400%の増加で、3,000人の患者が死亡している。また、患者の60%近くが15歳未満となっている。

 さらにインドシナ半島大メコン圏ではマラリア原虫がマラリア治療でもっとも一般的なアルテミシニン併用療法に対して耐性を持ち始めている。カンボジア国内ではマラリア治療の60%で効果が弱まっており、ベトナムでも30%で効果が衰えており、増えていく勢いにある。その地域ではマラリア治療に効果のある併用薬剤がほとんど残っておらず、マラリアが治療不可能になる日も近いと言われている。

 薬剤耐性のあるマラリア原虫がミャンマーを超えてインドやアフリカにまで広がろうものなら世界のマラリアによる死者は膨大な数字になることは必至だ。

 唯一、現在オーストラリア国内でタフェノキンという薬剤が医薬管理局(TGA)の審査を受けており、この薬剤は再発するマラリアに根本的な治療効果がある。また、これまでの薬剤のような12回の投与ではなく、1回の錠剤服用で効果がある。

 連邦政府は、アジア太平洋地域の医薬認可制度に巨額の投資をすると発表しており、オーストラリアの医薬技術はタフェノキンを必要とする地域に送り届けることができると期待されている。

 また、オーストラリアで開発されている診断技術では15分足らずでマラリアを判定することができ、これをマラリア感染地域に広めることが重要視されている。
■ソース
Malaria is resurging with a vengeance on our doorstep but the new drug tafenoquine offers hope

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