NSW州のコアラ、2050年には絶滅の可能性も

「森林伐採で棲息地が次第に消滅」と研究者

 9月7日付で発表されたコアラ問題の報告書の著者で保全生物学者のマーチン・テイラー氏によると、NSW州では2050年までにコアラが完全に絶滅する可能性がある。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この報告書はWWFオーストラリアとNature Conservation Council (NCC)が共同で発表したもので、NSW州北部の人工衛星写真から選んで用い、森林伐採と、絶滅危惧種の動物に与える影響を調べたもので、テイラー氏は、「この伐採の勢いが止まらなければ在来種の野生生物には深刻な影響が及ぶ」としている。

 さらに、「コアラも数が激減しており、現場の人々もコアラが恐ろしい勢いで死に絶えている。これを未来に投影すれば、21世紀中期までにはNSW州にコアラが1頭もいなくなるという事態もあり得る」と述べている。

 テイラー氏の報告書では、特に2017年に2003年制定のNative Vegetation Actが廃止された後の州中北部の森林伐採や範囲、さらに、現行のBiodiversity Conservation Actの影響などmp評価を目指していた。

 州内のコアラ絶滅を警告するテイラー氏の研究報告についてNSW州政府環境相事務室が声明を発表し、州政府の現行のコアラ戦略について述べ、さらに、「WWFとNCCは策を弄しているだけだ。NSW州政府は、野生のコアラの活動を確保するため、国内州政府の活動としては最大の戦略を取っている。州政府はこの戦略のために4,500万ドルの資金を投じている」と述べた。

 また、2018年7月には、NSW州政府の第一次産業省が全く新しい記録技術を使って調査し、コアラ棲息数はこれまで思われていたよりはるかに大きいことが判明したとしている。
■ソース
Koalas face extinction in New South Wales by 2050 due to land clearing, scientist warns

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