「クラミジアに冒されていないコアラのサンクチュアリを」

NSW州議会野党労働党が国立公園化提唱

 現在、シドニー都市圏南西部には性病の一種、クラミジアに冒されていないコアラが約400頭ほどいると推定されており、NSW州議会野党労働党のルーク・フォリー党首は、「労働党が政権を取れば、この400頭のコアラの棲息地を国立公園に指定する」との公約を発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 クラミジアは人間も感染する真正細菌による疾患だが、人間に感染するのとは違うタイプがコアラの間で広まっており、感染を放置すると不妊症にもなることから、蔓延地域ではコアラ絶滅のリスクが大きくなる。シドニー地域のコアラの絶滅を防ぐためには非感染のコアラを感染コアラから隔離する必要がある。

 フォリー州労働党党首は、ジョージズ・リバー沿岸の4,000ヘクタールをクラミジア非感染コアラの棲息地する国立公園に指定するという案を発表した。

 フォリー党首は、「この地域の森林地を国立公園に組み込み、住宅開発ができないようにする。シドニー最後の健康なコアラ・コロニーになっている森林地を保護しなければならない」と語った。

 さらに、幹線道路でコアラが車にはねられるのを防ぐため、幹線道路にはトンネルや橋、柵などのインフラストラクチャも設けると発表した。

 2018年初め、保守連合州政府は、NSW州全体のコアラ棲息数を安定させる方策に対して3年間に4,500万ドルの予算を投じると発表しているが、労働党は、「保守連合政府の方策はまったく不足だ。過去20年間に一度もコアラが目撃されていない地域を保護すると称し、それがさも重大な発表のふりをしている」と州労働党議員のペニー・シャープ影の環境大臣は語り、さらに、「シドニー首都圏南西部のコアラ棲息地を保護する計画には1ドルたりとも出そうとしない。まず、コアラのえさになるユーカリの木を保護しなければならない。それがコアラの生き残りのためには何よりも優先される」と述べている。
■ソース
Sydney koalas without chlamydia to get national park under Opposition plan

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