東チモールでワニの襲撃10年で20倍以上の増加

「北部準州のイリエワニが海を渡った」と専門家

 チモール海を挟んで北部準州の北にある東チモール(チモール・レステ)でワニに襲われる事件が激増しており、専門家は、「北部準州(NT)のイリエワニがチモール海を渡ったのではないか」と考えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 また、専門家は、東チモールとNTで捕獲したワニのDNAを解析、比較すれば仮説が証明される期待している。

 一方、東チモールの創造神話ではワニがあがめられており、問題の措置を難しくしている。

 セバスチャン・ブラックハーネ、グレアム・ウェッブ両氏は今年初めに論文を発表しており、「NTのワニが600kmの海を渡り、東チモールで毎月1人の割合で人を襲っているのではないか」と見ているが、ワニ研究者にはアダム・ブリットン氏のように、「ワニはウェスト・パプア、インドネシア、QLD州からでも東チモールに渡ることができる」として、NT起源説には疑問を挙げる者もいる。結局、ブラックハーネ、ウェッブ両氏が計画しているDNA解析の結果待ちということになるが、NT起源説が立証された場合、オーストラリアのワニ保護管理が修正に迫られることになる。

 東チモールでは人々の暮らしの場でワニに襲われる事件が続いているが、その東チモールの創世神話からワニは人間の祖先としてあがめられていることがさらに問題を複雑にしている。

 2014年、ブラックハーネ氏は、人間とワニの衝突について修士論文を書くためにドイツから東チモールに渡り、漁師や長老から岸に沿って泳ぎ渡るワニが増えていることを聞かされた。そこで資料を調べると、2007年頃からワニに襲われる事故が増えているのに対して、ワニ棲息地は激減していることが突き止められた。

 ブラックハーネ氏がオーストラリアのウェブ氏に相談した結果、東チモールのワニのNT起源説が浮かび上がってきた。

 両氏の論文はJournal of Wildlife Managementに掲載されている。
■ソース
Crocodiles swimming across from the Northern Territory may be to blame for huge spike in Timor-Leste croc attacks

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