大陸で先端技術に不可欠の希土類元素鉱脈発見

電気自動車開発にこれまで中国が最大の供給源

 WA州東キンバリー地域ホールズ・クリークで16億5,000万年前の地層から希土類元素のジスプロシウムが発見された。ジスプロシウムは電気自動車、スマートフォン、風力発電機などに不可欠でこれまで99%が中国産。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ジスプロシウムは原子番号66番の金属元素で強磁性を持ち、しかも摂氏200度程度でも磁性を保つため、高温になる条件で強磁性の必要な機器に不可欠だった。しかし、ほぼ世界の供給量のほぼ全量が中国産のため、戦略物資化する可能性があり、日本などではジスプロシウムを必要としないタイプのネオジム磁石の開発が進められていた。

 ジェームズ・クック大学の研究チームは、ホールズ・クリーク付近のブラウンズ山脈から採取したサンプルにジスプロシウムが含まれていることを突き止めた。この地域の地層は16億5,000万年前に塩分を含んだ水が堆積岩の上を流れ、ジスプロシウム鉱脈を形成したと説明しており、従来の学説だったマグマ活動生成説とは異なる説を唱えている。

 同大学経済地質学研究センターのカール・スパンドラー准教授は、「成長産業で重要な位置を占めているタービンや電動機の磁石の製造に重要な材料であり、磁石に微量のジスプロシウムを混ぜるだけで高温でも磁力を保持することができる」と説明している。

 スパンドラー准教授と同僚のテイモール・ナザリ=デコルディ博士課程研究員は、ジスプロシウム鉱脈の見つけ方を突き止めたため、今後、鉱脈探査に拍車がかかると見ている。

 今回のプロジェクトはホールズ・クリークの東、タナミ砂漠の3,500平方キロに広がるリース鉱区で、今後大陸北部各地で未発見の鉱脈が見つかる可能性があると語っている。
■ソース
Rare earth mineral discovery set to make Australia a major player in electric vehicle supply chain

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