今年のインフルエンザ患者18万3,000人を超える

健康な人から死亡患者発生で医療専門家に危機感

 2019年の冬のインフルエンザは国内で18万3,000人を超える患者を出しており、通例、高齢者、妊娠女性、免疫疾患患者が重症になりやすいと考えられていたのに反して、若く健康な人がインフルエンザにかかって死亡する症例が出ており、保健機関は危機感をいだいている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 最近にはQLD州南東部トゥーンバで35歳の女性がインフルエンザにかかり、短期間で死亡している。そのため、医療専門家は、誰でもインフルエンザ予防接種を受けるよう呼びかけている。

 シドニー都市圏では、健康で週に4回ジムに通い、20kmの障害チャレンジ「タフ・マダー」に出場するほどの運動家でもあった看護師がインフルエンザにかかり、急激に重症になっている。

 また、QLD州バンダバーグの8歳の少女もインフルエンザに感染して瞬く間に重症になり、ブリスベンの小児病院までヘリコプターで運ばれている。

 オーストラリアでは2019年のこの冬のインフルエンザですでに384人が亡くなっている。死亡患者の平均年齢は85歳前後だが、若く健康な人でも感染して死亡している。

 2017年の大流行では233,453人がインフルエンザで発症し、745人が死亡している。

 ネピアン病院ICUのネピアン・ゲノム研究グループのベンジャミン・タン博士とウェストミード研究所のチームはインフルエンザの重症患者では、炎症に真っ先に対応する好中球と呼ばれるタイプの白血球が増えすぎて肺に充満し、これが若く健康な人の死因になっていることを突き止めた。

 同チームは、この研究結果を応用し、重症患者を判定する検査法の開発を急いでいるがまだ何年もかかることは確実で、それまではインフルエンザの予防接種を励行するよう勧めている。
■ソース
Flu strikes down more than 183,000 people this year, and it’s not only the elderly who are being hit hard

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