NT考古学マニア、清代コイン砂丘に

政府指導で発見場所に戻す

 7月、北部準州(NT)のパースト・マスターズと自称する考古学グループが、アーネムランド沖のエルコー島の砂浜で18世紀の清代中国の黄銅貨「乾隆通寶」を発見した。

 乾隆帝の治世(1735-1796)に鋳造された乾隆通寶自体は今でも大量に残っており、長年使われていたからコイン・ショップなどよりフリー・マーケットの細工物で見かける方が多いくらい珍しくも何ともない中国硬貨だが、人里離れた島の砂丘で見つかったことから昔の船乗りが落としたものではないかとも見られている。

 しかし、同グループのスポークスマン、マイク・オウエン氏が、「NT政府の指示により、発見場所に戻すことになった。グループは地勢学者、人類学者、考古学者などで構成されており、ダーウィンから600km東の沖にある島の砂丘で金属探知機を使って調査していて見つけた。この発見で古い時代の中国と大陸北部との交流などを考える意見もあれば、NTの中国人が来た砂金地帯にはいくらでも見つかる品物だという意見も出た。

 NT美術館のポール・クラーク学芸員は、「一般市民が考古学的発掘現場で遺物を収集することは好ましくない」と語っている。一方で、「博物館が引き取るべきであって、元に戻したのでは他の人が見つけて自分のものにしてしまう可能性がある」との意見も出ている。

 NT政府の土地・計画・環境担当省のスポークスウーマンは、「価値のある物を発見場所に戻さなければならないという規則はない。しかし、グループが調査した地区はマッカサン考古学調査区に指定されており、マッカサンはインドネシアの住民で、ナマコなどを求めて大陸北部と通商をしていたことが知られており、調査区に指定されると自動的に文化遺産法により文化遺産地区として法的保護の対象になる。そのため、地区に入って物に触れるだけでも許可が必要になる」と語っている。当時、グループは許可を受けていなかった。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-22/heritage-group-defends-move-to-discard-old-chinese-coin/5689884

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