フレーザー、キュリオスの態度にぶっちぎれ

「親の国に帰れ」で差別発言を謝罪

 1964年東京オリンピックの際に皇居近くから旗を盗んで捕まったことのある水泳界の英雄、ドーン・フレーザーが、ニック・キュリオスの試合態度に腹を立て、「オーストラリアがいやなら親の国に帰れ」と発言、すぐさま各方面から「民族差別発言」と批判を受け、当日中に全面的な謝罪声明を出した。フレーザーはシドニーのプールにも名前を冠しており、商品コマーシャルその他にしばしば顔を出している人物だけに謝罪したとはいえ、差別発言をする人物というマイナス・イメージは影響を残す可能性もある。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 前日に行われた2015年ウィンブルドンでの第4ラウンド、セコンド・セットのサード・ゲームでキュリオスがリシャール・ガスケのサーブを打ち返そうともせず見送るなどの行為が目立ったとされている。7日朝の9チャンネルの番組に出演したフレーザーは、「キュリオスの態度はまったくひどい。出場した上でわざと負けた。ひどい話だ」とした上で、「親の出身国に帰れ」という発言になったもの。キュリオスはギリシア人とマレーシア人の血筋を引いている。また、フレーザーは、ドイツ生まれのバーナード・トミックが、テニス・オーストラリアで暴言を吐いたということでデービス・カップ・チームから外されたことについても触れ、「2人はこの偉大な国の若い世代の良いお手本になるよう振る舞わなければならない。それがいやなら親の出身国に帰ればいい。この国には彼らのような人間は必要ない」と発言した。

 その後、フレーザーは、「ニックやその家族を含め、他のオーストラリア人に不愉快な思いをさせた発言を全面的に謝罪する」と声明した。オーストラリアのスポーツ界の歴史は様々な国の出身者によって構成されている。私が言いたかったのは純粋にスポーツの世界の問題で、もっと適切な言葉遣いをすべきだったと思う。ニックはオーストラリアを代表してプレーしているのだから、代表らしく振る舞ってもらいたい」と語っている。一方、キュリオスは試合マナーでしばしば批判を受けている。ニックの兄弟、クリストス・キュリオスさんは、「フレーザーは、ニックの試合の仕方が気にくわないなら、そう言えばいいのに。それなら何の問題もなかったのに。最近、ニックの試合ぶりがオーストラリア人らしくないという批判を聞かされている。フレーザーの発言と似たり寄ったりだ」と語っている。
■ソース
Wimbledon 2015: Dawn Fraser apologises after Nick Kyrgios labels her ‘blatant racist’ over tanking comments

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