パース小児病院の中国製屋根パネルから石綿検出

建築労働者、政府、病院から「同メーカー全製品点検」

 12億ドルをかけたWA州のパース小児病院の屋根パネル建材からオーストラリアでは使用が禁止されている石綿が検出された。問題の建材は中国製で、供給元は以前にも建材の石綿混入事件を起こしており、同じメーカーの他の製品にも疑惑が持たれ、病院開業が遅れる見込みになっている他、病院建築に従事してきた建築労働者からは、「何も知らずに汚染され、衣服を自宅に持ち帰っていた」と怒りの声も挙がっている。また、政府も「容認できない不祥事」と非難している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同病院建設をめぐっては、下請けがまだ支払いを受けていないなどのトラブルも報道されているが、WA州政府職員は、「同じユアンダ社のオーストラリア国内プロジェクトですべて点検の必要があるだろう」と語っている。

 この中国企業はオーストラリア国内の大規模建設プロジェクト6件で建材を供給しており、アデレードの医学研究センターもその一つ。また、ブリスベンのプロジェクトでは器具から石綿が検出された。

 同小児病院はまもなく開業する予定だったが、8階の大広間の屋根パネル150枚のうち、1枚から石綿が検出されたため、全品が問題になっている。

 州政府財務省高官は、「ユアンダは非常に大きな世界的建物外装専門企業で世界中に建材を供給している。そのような企業の製品から石綿が検出されたことは非常に意外だ。しかし、最近の情報では、国内の他のプロジェクトでも同様な問題が起きていることが報道されている」と語っている。

 ユアンダ・オーストラリアの親会社、ユアンダ・チャイナ・ホールディングズ社は1993年設立、総純資産は6億2,200万ドル、中国系子会社11社、国際子会社18社を抱えている。
■ソース
Asbestos-tainted construction firm Yuanda’s Australian projects ‘need investigation’

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