リオ五輪、中国元ドーピング水泳選手に国営メディアも加勢

「豪は元流刑地、その国民が礼を欠いても驚くことではない」

 オーストラリアの金メダル水泳選手が、過去にドーピング陽性で処分を受けた中国選手を「ドラッグ・チート」と呼んだことから、中国選手が謝罪を要求し、豪選手は謝罪を拒否、豪オリンピック団体も豪選手を支持した。しかし、中国ファンが豪選手のソーシャル・メディアにトロル攻撃をかけて罵るなどが続いており、さらには中国国営メディアが、豪選手を「非道徳」と呼び、オーストラリアを「元流刑地」と呼ぶなど事態がエスカレートしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 400m自由形で豪選手のマック・ホートン選手は中国のサン・ヤン選手を引き離して2016年五輪でオーストラリア初の金メダルを獲得し、ヤン選手は涙を流したと伝えられている。レースの前に、「ヤン選手や韓国のパク・テーワン選手らドーピング違反選手が出場することについてどう思うか」と質問されたホートン選手は、「ドラッグ・チートらにかかわっているヒマはない」と答えたことが、ヤン選手やファンの気に触った。

 ヤン選手は何度かドーピングでひっかかっていながら中国では人気があり、ついには、中国共産党政権に近い環球時報(英名The Global Times、中国名は簡体字)が編集長に近い筆名で、ホートン選手を、「シニカルなひとりよがり」と呼び、ホートン選手の金メダル獲得を「不名誉な勝利と恥じるべき」としている。

 さらに、「西洋人の随筆などでもオーストラリアは文明の辺境の国と書かれている。歴史を見れば、その始まりはイギリスの流刑地だった。そのような国の国民が礼を失したところで驚くに当たらない」と書いている。

 また、中国選手ファンの投稿には、「中豪平和共存のためには、ホートンが次回パラリンピックに水泳で優勝することを祈っている。彼は精神障害者だから」などというのもある。

 豪オリンピック委員会は、ホートン選手を支持する声明を発表し、「彼はクリーンな選手を支持する発言をした。それが彼の意思だ。彼の幸運を祈る」と述べている。
■ソース
Rio 2016: Chinese media calls Australia ‘offshore prison’ in drugs row

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