「豪選手がフィリピン選手にモンキーと罵声」

バスケットボール世界杯予選での乱闘の原因説

 バスケットボール・オーストラリア(BA)オフィシャルは、7月2日にフィリピンでのバスケットボール世界杯予選でのオーストラリアン・ブーマーズ選手とフィリピン選手の間で起きた乱闘に関してFIBAに報告書を提出することになっているが、ABC放送(電子版)は、中止になった試合中にオーストラリア選手がフィリピン選手に対して「モンキー」という人種差別の罵声を浴びせたという主張が現れたと報じている。

 FIBA公認写真家のウィンストン・バルタザール氏が同試合を取材中にその罵声を聞いたと証言しており、ABC放送の「Saturday Grandstand」で、「誰が罵声を発したのかは分からない。ブーマーズが30点を先取している頃にあざけりの罵声がたくさん聞こえた」と語っている。

 しかし、BAとAustralian Basketballers’ Association (ABA)が合同声明を発表し、その主張を否定し、BAのアンソニー・ムーアCEOは、「オーストラリアン・バスケットボールは、多様なコミュニティの出身者が参加していることを誇りにしている。その主張はバスケットボール選手に対して非常に深刻な主張であり、ABC放送がその主張を公にしたことは非常に残念だ」と述べ、ABAのジェイコブ・ホームズCEOも、「バルタザール氏の主張は根拠のないいいがかりであり、名誉毀損も甚だしい。それを正すべく、法的対応も検討している。

 バルタザール氏はフィリピンで著名なスポーツ写真家であり、バスケットボール専門家としても認められている。彼は、「誰が罵声を発したのかは分からないが、聞こえたのは確かだ」と証言し、「オーストラリア選手が言ったのか?」と問われると、「イエス」と答え、さらに念を押されても証言を変えていない。

 乱闘になる直前、フィリピンのロジャー・レイ・ポゴイ選手がブーマーズのゴールディング選手を押し、ゴールディング選手は仰向けに倒れた。ポゴイ選手はファウルの宣告を受けた。そこでダニエル・キッカート選手が入ってきてポゴイ選手の頭に肘打ちしている。ゴールディング選手はフィリピン選手に押し倒され、「10人か15人くらいが椅子も持ち出してのしかかっていた」と発言しているが、1メートル以内の距離から撮影していたバルタザール氏は、「15人もいなかった。数人の取っ組み合いだった。ゴールディング選手は床に倒れており、フィリピン選手1人がゴールディング選手の上に立ちはだかり、何人かの選手がゴールディング選手を殴ったり蹴ったりしようとしていた」と語っている。

 さらに、「ゴールディング選手の上に立ちはだかっていたのはフィリピンのトロイ・ライク新選手だった。ライク選手もゴールディング選手を蹴ろうとしているのかと思ったが違った。ライク選手はゴールディング選手をかばっていたのだった。彼は英雄だ」と語っている。

 ライク選手は、スポーツマンのかがみとして報奨金$5,000の小切手を受け取ったが、半分ずつをフィリピンとオーストラリアの慈善団体に寄付すると語っている。

 両国のバスケットボール団体が合同謝罪声明を発表し、和解に向けて動き出しているが、それとは別にFIBAは措置を発表することになっている。
■ソース
Australian basketballers allegedly called Philippines players ‘monkeys’ before brawl

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