「労働党が州政権を握れば君らはクビだ」と党首

アラン・ジョーンズのラジオ番組で激烈な口論

 保守派ラジオ・パーソナリティのアラン・ジョーンズ氏は視聴率の高さを後ろ盾にしてNSW州、連邦の政界にも影響力を誇り、ジョーンズ氏が呼べば政治家は誰でも馳せ参ずるありさまだったが、QLD州の著名実業家一家から名誉毀損で訴えられて敗訴、百万ドルを超える賠償を言い渡されたり、シドニー・オペラハウスの屋根に自分の関わっている競馬の広告照明を要求して市民から反撃されるなど、その権勢も衰えを見せている。

 3月5日にはジョーンズ氏のラジオ番組に出演したマイケル・デーリーNSW州労働党党首が、「3月選挙で労働党が勝利すれば、ジョーンズ氏を含めてシドニー・クリケット・グラウンド(SCG)トラスト役員会を解任する」と発言し、ジョーンズ氏と激烈な口論を演じた。

 SCGトラストはNSW州政府の機関で、ムア・パークのスポーツ施設の運営を引き受けており、施設内にはシドニー・フットボール・スタジアム(SFS)やクリケット・グラウンドも含まれている。

 2018年にグラディス・ベレジクリアン保守連合州政権がSFSその他3つのスポーツ・スタジアムを改築する計画を発表し、現在既にSFSなどでは一部の設備の撤去作業が進んでいる。

 しかし、州野党労働党は、スタジアムの耐用期間が来ておらず改築は無用として、3月23日の州議会選挙に勝利すればスタジアムの改築はせず、その予算を医療や教育に回すと公約している。

 5日朝のジョーンズ氏の番組で、デーリー党首は、「昨年、トラストのトニー・シェパード会長がスタジアム解体はスタジアムの観客席が可燃性だからだと理由を挙げていた。ところがシェパード会長がその理由を宣誓の上に述べた直後に、こともあろうにジョーンズ氏の友人のスチュアート・エアーズNSW州スポーツ大臣が、同じ可燃性の観客席を国内のすべてラグビー・クラブのために購入していると吹聴した。それもトラスト解任の理由の一つだ。君は30年間トラストに在籍してきたがもう解任だ」と語った。

 これに対して、ジョーンズ氏は、「私達は無料で働いている。結構だ。解任されても誰も気にしない」と反論した。

 デーリー労働党党首は、「長い間ご苦労様」と返し、デーリー党首の出番は終わった。

 放送後、同党首は、「SCGメンバーから選挙で選ばれているフィル・ウォー、デビッド・ギルバート両氏と元テスト・クリケッターのスチュアート・マッギル氏は留任する。現在の19世紀的なトラスト役員会のあり方を21世紀にふさわしい組織へと近代化し、NSW州民全体に奉仕する機関に変える」と声明で述べている。
■ソース
Alan Jones and Michael Daley in heated on-air stadium exchange ahead of NSW election

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