次期潜水艦隊建造はフランスが獲得

12隻予算500億ドルを国内造船所で

 オーストラリアの現コリンズ級潜水艦隊の老朽化に伴い、次期潜水艦隊建造計画で日仏独3か国の企業の間で受注競争が進められていたが、4月26日、マルコム・タンブル連邦首相は、フランス企業のDCNS社の選定を明らかにした。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アデレードで記者会見したタンブル首相は、「12隻はすべてアデレードの造船所でオーストラリアの人員とオーストラリアの鉄鋼を使って造られる。建造には10年以上かかり、直接だけでも2800人の雇用を生み出し、オーストラリア経済が20世紀から21世紀に進化するためにもぜひ必要」と発表している。

 次期潜水艦隊の第一隻は2030年始めに進水予定で、「政府は、21世紀の豪海軍の艦隊をこの造船所で建造することに努力しており、今後50年後も潜水艦はここで建造されるだろう。技術、技能、製造業が今後も国内に確保され、子々孫々にわたるまで雇用が確保される。経済的波及効果は大きい」と語っている。

 さらに、「防衛関係専門家は圧倒的にフランス企業の提示を指示した。フランス側の条件はオーストラリア独自のニーズにかなうものだった。建造作業のかなりの部分がアデレードで行われるが、国内各地に下請け企業が広がっており、またアメリカ製戦闘システムのようなコンポーネントは海外から購入することになる」としている。

 DCNSの提示は技術的にも強力で、特に静音型の推進装置は従来のプロペラ推進に対してジェット推進に喩えられるものであり、小型攻撃型から大型戦略原潜まで様々なタイプの建造経験がある。ショートフィイン・バラクーダ型は既存のフランス原潜のエンジンをディーゼル電気推進力に置き換えてオーストラリアの潜水艦に採用される予定。

 トニー・アボット前首相は日本の技術を好んでいたが、日本は高度な軍事的ハードウエアの輸出では経験がないため、懸念があり、むしろ、中国の軍事力が強まり、西太平洋地域状勢が不安定になった時に、日豪間で戦力技術を共有するという戦略面が強かった。
■ソース
France wins $50b contract to help build Australia’s new submarines

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