イラクの豪軍部隊、アンザック・デーに完全禁酒で不平高まる

「ニュージーランド軍司令官の統制の行き過ぎ」と反目する声も

 イラクの豪軍は、部隊が撤退した後もイラク治安部隊の指導などで少数がバグダッド郊外のタジ軍事基地に駐留しているが、現在、規則が厳しくて基地では完全にアルコールが禁止されており、アンザック・デーにもクリスマスにも一滴も飲めなかったとの不満が報道されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 イスラム教では飲酒が禁じられており、西側の軍隊もイスラム教国では大変神経を使っているが、過去には基地内などイスラム社会から隔離された場所での適度な飲酒は認められていたようである。

 合同アンザック・タスク・グループ・タジ基地に配属されている豪兵は、この基地内の全員に適用されるこの規則の原因はニュージーランド軍司令官にあると語っており、東チモール、アフガニスタンにも派遣されたことのあるベテランは、「以前には何かの折の少量のアルコールは認められていた。現在の全面禁止で豪軍の仲間はむくれている。アフガニスタンでさえ、アンザック・デーにコーヒーにラム酒をちょっと加えることは許されていた。ところがここではキーウィ達が全面禁止を言い出した」と語っている。

 これに対して、中東での豪軍作戦を司令するティム・イネス空軍少将は、厳しい規則について、「私達がどこに配属されているか、何のためにここにいるかを考えた場合、完全に適切な措置と思う。そのことで兵士から何の不満も聞いていない」と語っている。

 また、「この規則に関してはニュージーランド軍の私の上司にはまったく関知していない。私達がここでは酒を出さないことを決めた」と語っている。

 このような厳しい規則について、国防シンクタンクの豪国防軍協会のニール・ジェームズ氏は、「現場の司令官が決めること。特にムスリムの国では現場の状況を考えて決めなければならない」とイネス司令官の決定を支持している。

 イネス空軍少将は、将来の祝いの時にもアルコール禁止を緩めることはないと言明している。
■ソース
Australian soldiers stationed at Taji military base in Iraq blame New Zealand for Anzac alcohol ban

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