ロン・タンの戦い50周年記念行事、ベトナム政府が中止

元従軍将兵ら地元の町で足止め、豪政府は遺憾表明

 ベトナム戦争の激戦地、ロン・タンで、ベトナム政府の承認を受けて「ロン・タンの戦い50周年記念行事」が開かれる予定だったが、開催日間近になってベトナム政府が中止を発表した。地元の町にはすでにベトナム戦争従軍の元豪軍将兵が集まっており、政府は彼らの精神衛生を気づかっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア政府のダン・ティーハン復員軍人問題相は、「記念式典の前日になって中止というベトナム政府の決定は遺憾」と語っている。また、「8月16日、ベトナム政府が、式典をめぐって国民感情が微妙な関係にあるためと通告してきた。すでに1000人以上のオーストラリア国民がベトナムに渡っており、ベトナム政府が決定を翻すよう望んでいる」と語っている。

 さらに、「こんな間近になってから友好国に対してこのような通告をしてくるというのも残念なこと」と語っている。

 また、式典の前日にベトナムで歌うはずだったコンサート歌手のリトル・パティー氏は、「ベトナムで式典を開くかどうかはベトナム政府の決めることだと思うが、すでに善意でベトナムに渡り、式典参加を待ち望んでいた大勢のオーストラリア人に対する配慮が足りないのではないかと思う」と語っている。

 また、ベトナム政府筋がABCに伝えたところによると、「オーストラリア領事館は、式典はなるべく目立たないようにすると約束していたが、政府にとっては、ディナー・パーティ、コンサート、1000人を超えるオーストラリア人がロン・タンの戦跡記念十字架前に集まるというのはベトナムの国民感情を無視するものだと受け取られている。そのため、ベトナム政府は中止を決定した」と語っている。

 また、「豪、NZ大使の出席する公式パーティ、献花、少人数のグループの記念十字架参列は当日に行われる予定になっている」としている。

 すでにロン・タン戦跡記念十字架に行こうとした元従軍将兵が警察に通行を阻止されており、「3,500人が十字架前に行く予約をしており、1人$12を払っている。彼らは$30,000以上の金を集めておいて、門前払いを食らわした」と語っている。
■ソース
Long Tan: Vietnamese authorities cancel 50th anniversary commemoration event

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